毎回、3~4団体にご参加いただき【普段行っている体験活動】をテーマに意見交換、相談を行っている ほうかご勉強会」。
コロナ禍で苦しいこともたくさんありましたが、オンライン機器の普及が進み、全国の放課後スタッフと繋がり、お話ができる機会が増えたのではないでしょうか?
このレポートでは、様々な活動をシェアしてくださった全国の団体から、数団体ピックアップして紹介します。ぜひ普段の活動の参考にしていただければ嬉しいです!
今回、ご紹介する団体さんは設立して 1 年半(勉強会ご参加当時)の島根県益田市の皆さま。
スミセイアフタースクールプロジェクトの目的と、学童の運営方針が合っていたことから ご応募くださったとのことでした。ありがとうございます!
「地域との交流」を軸に体験活動に挑戦し、中でも職場見学に力を入れていて、30 人ほど の児童と一緒に企業を訪問する活動を行っています。
特に建設業者さんへの訪問は子どもたちから反響が大きかったそうです。バイパスを作っ ている最中にお邪魔し、クレーン車、ショベルカー、ロードローラー等に 1 人ずつ乗せても らったとのこと。
企業の選定は市が出している「地域のお仕事冊子」をもとに、子どもたち と行きたい企業をピックアップ。
1年半で計 14 社への訪問を実現させたお話に、参加して いた全スタッフもビックリです!
「地域との交流」は、他団体も解決したい課題とのことで、“地域交流”が後半の話題となり ました。 『放課後では、小学生と高校生・大学生等との、“斜めの関係”の構築がしやすいよね!?』 『高校生等も巻き込みながら、斜めの関係構築や地域との交流に力を入れていきたいな!』 等と盛り上がりました。
一方で、『コロナの影響で、なかなか実現できない…』という意見 も多く、コロナが与えた影響を改めて知る機会となりました。
「職業体験はどのようにして実現させているか?」の質問に、企業が職場見学に協力的な理 由の 1 つとして、施設の成り立ちが大きいと教えてもらいました。地域住民によって新し く設立された“子どもの居場所”なので、地域の方の貢献意欲も強いそうです。
それまで地域になかった施設が民間でできたことは、住民の皆さんにとっても特別な出来 事だったそうです。そこから放課後を過ごす子どもたちに何かしてあげたいという想いが 生まれ、職場見学に協力してくださったとのことでした!
最後に、スタッフの皆さんが、「職場見学によって子どもたちの自主性や自己肯定感・非認 知能力を育みたい。」とお話ししていたのが印象的でした。
子どもたちの体験機会を増やすには、地域に協力してもらうことも必要であると改めて気 づかされ、まち全体で子どもを見守る温かさに感銘を受ける時間となりました。
次回のレポートもお楽しみに!