8月4日、 猛暑の中、朝口市金光町にある「たけっ子クラブ」で和太鼓パフォーマー「無限」の古里祐一郎さんとTAIKO-LAB田宮広野さんを講師にお招きし、和太鼓のプログラムが行われました。元気いっぱいの子どもたち12人が参加しました。
この日、講師の先生方は、京都から車で和太鼓を運んできてくださいましたが、車が到着した途端、たけっ子クラブの高学年の子どもたちが重い和太鼓を運ぶお手伝いをしてくれました。このプログラムを待ち望んでいた様子が伝わってきました。
まず始めに、お二人によるパフォーマンスの披露。「かっこいい!」と羨望の眼差し。和太鼓の力強い響きがお腹の底まで伝わってきて、圧倒されます。
今日は、ぶち合わせ太鼓を叩けるように練習です。太鼓を叩く前に「口唱和」を教わります。 先生の掛け声に合わせ、「すっとんすっとん とろつく とんとん」と声を出していきます。そして、素振りの練習も。
いよいよ太鼓を叩きます。2人1組になって、口唱和に合わせて3回ずつ、2回ずつ、1回ずつと、叩いていきますが、この「すっ」の部分を休むというのが難しく、あちこちから和太鼓の音が聞こえてきます。先生はグループを回りながら、「いいよ。いいよ。それでいいんだよ。」と個別に教えてくださいます。
上手に叩けるようになったら、2人で交替しながら叩きます。叩き終えた子が次の子の後ろを回って交替しますが、中にはその場で一回転する子もいて、微笑ましい雰囲気の中、練習が進んでいきました。
身体でリズムを感じて、お腹の底でその響きを受け止めて・・・。最初は弱々しかった太鼓の音も徐々に力強いものになっていきます。
10分の休憩をはさみ、後半です。この休憩の間、子どもたちは先生の周りに集まり、おんぶしたり、馬乗りになったり。休憩が休憩ではないくらい楽しそうに遊んでいました。
後半は、前半で教わったやり方を2人で交替して叩いてみます。交替する場合は「とろつく とんとん」の「とんとん」のところで「ソーレ」とかけ声をかけます。この頃になると、回り方も上手になり、交替がスムーズにできるようになりました。また、かけ声も大きくなり、自信をもって太鼓を叩いているのが伝わってきます。
「太鼓やろうかな」という声も。
最後は3回(すっとんすっとんとろつくとんとんを3回繰り返し、次の子と交替する)、2回、1回×3、を練習し、発表会をしました。
「すっとん」の「すっ」で叩いていた音はなくなり、間違えたらという不安も消え、大きな音が響いてきました。1時間半という練習時間で、子どもたちは太鼓が上手に叩けるようになっただけでなく、一生懸命練習すればできるようになるという自信も見られるようになりました。
最後に先生方と一緒に記念写真を撮り、プログラムは終了しました。でも、この後も子どもたちと楽しいおしゃべりの時間を持ち、得意なけん玉を全員で披露してくれるなど、別れは尽きませんでした。
素直なたけっ子クラブの子ども達、準備を進めてくださった指導員の方々、暑い中お出かけくださり子どもたちに「夢」を与えてくださった講師の先生方、本当にありがとうございました。
「すっとんすっとんとろつくとんとん」の声と和太鼓の音・・・、耳に残っています。