この日、鴨方東小学校体育館にかけてあった「熱中症予防対策温湿度計」の針は、「警戒」から徐々に「厳重警戒」に変わるほどの猛暑日でした。そんな中、和太鼓パフォーマー「無限」の古里祐一郎さん、TAIKO₋LABの田宮広野さんを講師にお招きし、「にこにこクラブ」の子どたち34人の参加で和太鼓のプログラムを実施しました。
開始5分前、準備された体育館に集まって来た子どもたち、11台もの太鼓が並べてあるのを見て、「楽しそうやなあ」という反応。
最初に、古里先生から、「太鼓の革は何の革でできているでしょう?」と質問がありました。
①ネコ②牛③みかんの3択で答えます。②牛、「ハーイ」と大きな返事が。③みかん、「大人の人、分かっているでしょうね」と先生の声かけで、周りの人も「ハーイ」。笑いをとることも忘れていません。
次は、二人の先生によるパフォーマンス。みんな食い入るように見ています。
見事な演奏を終えて先生の一言。「今日はこれをやってもらいます」・・・。一斉に「ええっ!」と大きな声。
緊張がとれ、会場が和やかなムードになりました。
ぶち合わせ太鼓の口唱和、「すっとんすっとん とろつく とんとん」を覚えます。そして、それに合わせて素振りです。しかし、「すっとん」の「すっ」のところで休むことができず、ついつい叩いてしまいます。でも、何回か合わせていくと、最初はバラバラだった太鼓の音も見事に揃ってきました。
揃ってきたところで、次は3人で交替して叩いていくやり方を教えてもらいます。3回叩いたら最後に「とんとん」ではなく、「ソーレ」と声をかけます。もっと大きな声でという先生のアドバイスがあったのですが、大きな声を出すのは難しく遠慮気味の声に。そこは、周りの大人がしっかり補います。何回か練習していくうちに「ソーレ」の声も徐々に大きくなっていきました。
仕上げは、「すっとんすっとん とろつく とんとん」を交替して叩きます。3人で、3回を1周、2回を1周、1回を3周と繰り返します。交替するときに回転して場所の移動をするので、そこだけは何回も練習です。
いよいよ、終わりに近づきました。5年生の叩く「しめ太鼓」に合わせて、練習成果の披露。かけ声も大きくなり、叩き方も揃い、太鼓の力強い音が体育館に響きます。終わりの合図もばっちり決まり、会場にいる人から大きな拍手をもらいました。
最後にみんなで記念撮影をし、入り口で先生方と一人一人が握手をして終えました。入って来た時の硬い表情から、「楽しかった!」と帰っていく子どもたちはみんな笑顔で、いい表情をしていました。
熱中症を心配し、風が抜けるように窓を全開にしたり、扇風機を用意したりと準備をしてくださったにこにこクラブの支援員の皆様、汗をびっしょりかきながら最後まで頑張った子ども達、和太鼓だけでなく会場のムードを盛り上げてくださった講師の先生方、大変ありがとうございました。