8月10日、吉川市立中曽根小学校の体育館は、中曽根学童保育室の1~4年生の子どもたち65人の熱気でムンムンしていました。この日は、ドッジボール日本代表の吉田隼也さん、小松裕也さん、野沢瑞希さん、3人の講師をお招きして、ドッジボールのプログラムを行いました。
吉田先生が「36才でとしちゃんは恥ずかしいなと思うけど、としちゃんと呼んでください。」と自己紹介すると、「ええっ、36才!」と子どもたちの大きな声。会場に笑いが溢れました。
最初は、先生たちの技を見せてもらいます。座っている子どもたちの左右に先生が立ち、二人でボール投げをします。頭の上をものすごい速さ、強さのボールが飛んできます。もし、その場で立ったら大変なことになりそうです。これには、子どもたちも「こわーい!」と驚きの声。吉田先生「まあまあすごいの分かってくれた?」子どもたち「すご~い!」
しっかりと大きなかけ声で元気よく準備体操をして、暑さ対策のため水飲み休憩。休憩中、「笑いすぎて汗かいた。だっておもしろいんだもん。」こんな声も聞かれました。
いよいよドッジボールがうまくなる練習です。1・2年生は「投げる」「とる」「よける」を、3・4年生は「背中を向けない」「とるときはお腹でキャッチ」「投げるときは距離を考えてパス」を、それぞれの先生と練習します。
「投げる」「とる」「よける」のポイントを教えてもらい、みんなでやってみます。投げるときは、①手を向ける‐投げる方の手と反対の手②目を向ける‐投げる方③足を向ける‐体重移動。とるときは、お皿を作って赤ちゃんを抱っこするように優しく。よけるときは、ボールをよく見て。でも、グループに分かれて練習すると、みんな夢中になって「よける」練習なのにボールをとろうとします。それだけ一生懸命でした。
顔を真っ赤にして、汗びっしょりになった後は、休憩。そして、いよいよ試合です。
試合中、先生が「お皿を作って」と言うとすぐにそのポーズに。
3・4年生は待っている間、今日の練習の再確認。「絶対背中を向けない、後ろ歩きをする」「腰を落として構える」「ボールをお腹の中に入れてとる」、先生のアドバイスをみんなしっかり聞いています。
そして、3・4年生の試合。やはり、低学年と違い、ボールの投げ方もとり方も力強く、迫力があります。
次は、先生との試合です。先生3人と1・2年生、コートの大きさは1:3。「絶対やっつけてやるからな。」と子どもたち。でも、先生はあてるときはそっと優しくボールを投げてくれます。
3・4年生は、先生3人に大人の助っ人が入ります。容赦はしないと、ボールの音が「バスッ」と響きます。先生のボールは強くてなかなか手が出せません。ところが、終わり頃、先生があてられたんです。子どもたちから「ワアー!!」っと大歓声。日本代表選手のボールは強くて速くてとれない、どんなボールを投げてもとられてしまう、そんな状態だったのに。
結局試合は、残った人数が多い方が勝ちだったので、両チームとも子どもたちの勝利でした。
吉田先生から「楽しかった?」聞かれ、殆どの子どもの手が挙がりました。楽しく、そして、ドッジボールが強くなったプログラムが終わりました。
暑い体育館の中で一生懸命動いて頑張った中曽根学童保育室の子どもたち、熱中症を心配して飲み物を準備したり、子どもたちの様子を見てくださったりした学童支援員の皆さん、子どもたちに楽しみながらドッジボールの魅力を伝えてくださった講師の先生方、本当にありがとうございました。