今回は、奈良県香芝市北今市にある、せいか保育園併設の学童保育施設「SEIKA after school(せいかアフタースクール)」に、看護師の川上貴子先生による、いのちのプログラム「いのちによりそう、看護師」を届けて参りました!
SEIKA after schoolは、全面ガラス張り、芝生のグラウンドが併設しているとても素敵な学童です。
現地に到着すると、昔の看護師ドラマ「ナースのお仕事」になぞらえた本日のプログラムの掲示ポスターが貼ってありました!でも、よくよくポスターを見てみると「ナースのお仕事」の出演者・・・ではなく、学童の先生のお顔に!笑
子どもたちだけでなく、先生方もこのプログラムを楽しみにしていてくれたんだな~とこちらもわくわくしてきます!
さて、早速プログラムが始まり川上先生から、看護のお仕事についてお話を伺います。
川上先生は、「今の看護師は、病院にいるだけじゃありません。喋れなかったり、動けなかったりする患者さんを看護するために、自宅にも訪問するんだよ」ということを、写真を見せながら優しくわかりやすく、説明してくださいます。
中には、口からご飯を食べられず、管を使って、液体の食べ物をお腹から入れている、自分たちと同じ年頃の子どももいることを知り、子どもたちも自ずと真剣に聞いていました。
みんなが思っているより色んな場面で活躍している看護師の仕事を垣間見た後は、2人1組になって、包帯を巻く体験です。
普段触ることのない包帯を持ったら、皆遊びだすんじゃないかな~なんて思っていましたが、皆真剣に巻き出します。中には、下手な巻き方をされると、本当に怪我しているように痛がる演技をする子どもも・・・。
一通りみんなができるようになったのを見ると、川上先生は次に一つ一つの指に包帯を巻いていく、難度の高い巻き方を披露。
拳全体がぐるぐる巻きにされ、まるでミッキーマウスのような手になったお友達を見て、「骨折の天才や~」・・・子どもの表現は本当に秀逸です。笑
なんて騒いでいると、川上先生が一言。
「さぁみんな、やってみて~~~」
「えええええぇぇ~~~~~~~~~(無理だよ~)」と騒ぐ子どもたち。
と言いながらも必死にチャレンジしていると、なんだかんだ上手く巻けてきます!
最後の方には、ちゃんと綺麗に5本の指に包帯を巻けている子もいました。子どもたちの飲み込みの速さに改めてすごいなぁと感じます。
そしてプログラムの最後には、川上先生から、「死」ってなんだろう、ということを改めて考えるため、みんなに命の大切さについて説いてくれました。いつ事故に合うかもわからない、いつも遊んでいる友だちが、いついなくなるかもわからない。だから、命を大事にしなきゃいけないし、「今」を大事にしなきゃいけない、そんなことを子どもたちは学びます。
そしてプログラムも無事終了!・・・と思いきや、
なんと、子どもたちから川上先生(とアフタースクールのスタッフにも)へ、歌のプレゼントが!さらに、今日のプログラム中の写真とお礼の言葉が記された色紙もいただいてしまいました!!!
みんなが歌ってくれたのは、中島みゆきの「糸」。このプログラムにあたってとても良い選曲だと思いました。
「なーぜ生きてゆーくのかをー迷ーった日のー跡のーさーさくれーー」
「縦の糸はあなたー横の糸は私ー織りなす布はーいつか誰かをー暖めうるかもーしれないー」
命のことを考えた後に、こんな歌詞を聞くと本当に胸にじーんと来ます。
ふと子どもたちを見てみると、ひっそり隣の友達同士手を繋いでいる!・・・偶然でしょうか?子どもたちの心の中に、あたたかい気持ちが芽生えたことがより一層嬉しく感じる、そんなプログラムとなりました。
川上先生、SEIKA after schoolの皆様、本当にありがとうございました!