2019年1月23日(水)、愛媛県大洲市で「にほんのおだし」プログラムを実施しました。
平野放課後子ども教室の15人の子どもたちが参加してくれました。
講師に大黒谷寿恵(だいこくや ひさえ)先生をお招きし、みんなで日本食文化の代表「おだし」を作りました。
現地の先生からお話を聞くと、子どもたちは食べることが大好き!とのこと。
何日も前からプログラムを楽しみにしてくれていたそうです。
さっそく、「おだしってどんなもの?」を先生から説明いただきました。
おだしをとる素材を紹介しているとき、煮干しを見せながら、「これはなんでしょう?」と聞いてみると、「いりこ!」と元気よく答えてくれました!
関東では「煮干し」、関西では「いりこ」と呼び方が違うんでしたね!
みんなくわしいですね。
これから昆布とかつおぶしの合わせだしをとり、そのあと、そのあわせだしでお吸い物を作っていきます。
「昆布は煮立たせないこと」「かつおだしをさらしで濾したら、かつおぶしは絞らないこと」など、ポイントをわかりやすく教えてもらいました。
一気にお吸い物まで全部習ったけど、みんな覚えられたかな~?
お吸い物を作る前に、「おだしってどんな味なの?」ということで、まず、昆布、煮干し、かつおぶしの素材の味見をしてみました。
そのあと、それぞれの素材でとったおだしも味見。
写真は「おいしい!」と合わせだしを飲んでいるところ。
同じおだしでも「素材によって全然味が違う!」とうれしそうに発見してくれました。
最初、「飲みたくない」と言う子もいましたが、みんなの「おいしい!」の声を聞いて、おそるおそるゴクリ。
「どう?」と感想を聞くと、「おいしい」と言ってくれました!よかった!ナイスチャレンジですね!
3種類のおだしの味がわかったところで、さっそくお吸い物作りをスタート!
まずは昆布だし。昆布の味が出ていることを味見して確認したら、昆布を取り出します。
ヌルヌルしていて難しい!
次にかつおぶしを加えて、しっかりかつおの味が出たら、さらしでこして合わせだしの完成!
そしてお吸い物を作ります。合わせだしにお麩を入れて、水菜を入れて、調味料を加えて…。
いいにおいがしてきました!
次は私がやるね、とゆずりあいながら、みんなで手分けしてお吸い物づくりができました!
お吸い物が完成したころ、「お鍋で炊く炊き込みご飯」のデモンストレーションがスタート!
「実はお鍋で炊くと、早くておいしく炊けるんだよ」と習いました。普段炊飯器でごはんを炊くところしか見たことのない子どもたち、「お鍋!?」とびっくりです。炊き込みご飯には、煮干しや干ししいたけ、切り干し大根からとったおだしが使われています。
おだしって本当にいろいろな種類があるんですね。
さて!みなさんお待ちかね!「いただきます!」
お吸い物も炊き込みご飯も「おいしい!」と子どもたち絶賛です。自分たちで作ったから、さらにおいしいですね◎
試食中、スライドを使って、先生から「かつお節ができるまで」を説明していただきました。
途中、かたまりのかつおぶしから削ったかつおぶしを試食させてもらいました。写真の彼は、おいしくて手が止まらない様子。
削りたてのかつおぶしなんて、普段お目にかかれないですよね。
最後はみんなで記念写真!「楽しかった人?」と聞くと、みんなが元気な声で手を挙げてくれました!
日本食に欠かせないおだし。
今日は自分の手でおだしをとる経験を通して、実はおだしは簡単にとれること、おだしにはいろんな種類があること、おだしを使うことで料理がぐっとヘルシーになることなどを学びましたね。
おうちに帰って、ご家族とおだしについて話し合ってもらえたらとてもうれしいです。
今日初めておだしをとるところを見たというお友だちは「今度お母さんにお吸い物を作ってもらう!」と話してくれました。
毎日は難しくても、休日などにゆっくり親子でおだしをとる体験をしてもらえたらと思います。
大黒谷先生、平野放課後こども教室の皆様、ありがとうございました!