「は~いっ!」「はいはい!」
体育館に子どもたちの元気な声が響きます。「岩崎領先生のお手伝いをしてくれる子はいませんか!」との呼びかけに、たくさんの子どもたちが手を挙げてくれている一枚です。
寒さが身にしみる季節となってきた11月25日、栃木県宇都宮市にある岡本西小学校放課後子ども教室みやっこに、健康のプログラム「足が速くなる方法」をお届けしてきました。講師は、子どもからプロスポーツ選手まで幅広く指導をされている、0.01SPRINT PROJECT 岩崎領先生です。
今回の参加者は、岡本西小学校に通う3年生から6年生の子どもたち、総勢78名!体育館に入る前から、子どもたちの表情や様子でそのワクワク感が伝わってきます。ステージ前に集合し、いよいよ、岩崎先生とご対面!
みんなで「いわさきりょうせんせーい!」と呼ぶと、ステージ上から岩崎先生が登場!
「うぉ~!」「背たかっ!」
子どもたちからさまざまな声が聞こえます。
では早速、足が速くなる方法を学ぼう!
とその前に…まずは先生の凄さを実際に目で見て体感しよう!ということで、冒頭のお手伝いを募る場面を経て、代表の子どもたちにゴム紐を持ってもらいます。そのゴム紐を岩崎先生が飛び越えてみせるというのです。
「えぇ~飛べるの⁉」「もうちょっと下げた方がいいんじゃない?」「いけ~!!」
ドキドキ…ワクワク…!!!
子どもたちの心を鷲掴みにした岩崎先生のデモンストレーションがこちら!
軽々と、そしてカッコよく、飛び越えてみせました!
「うぉ~!すご~!」「ヤバッ!」「もう一回!もう一回!」
一瞬にして、子どものキラキラ輝く目線が向けられます!
岩崎先生の凄さを実感したところで、いよいよ、足が速くなる方法を教えてもらいます!
足が速くなる方法のポイント、まずは姿勢!
足が速くなるポイントの1つが「姿勢」と聞いた子どもたち、すぐさま姿勢がピシーッ!
姿勢良く走るためには、姿勢良く歩くことも大事!ということで、まずは歩く練習。走りたくてうずうずしていた子どもたちも、岩崎先生の話を聞いて真剣に歩きます。
姿勢が整ったら、次は腕の振り方。肘を90度に曲げ、大きく前後に振ります。腕を後ろに引いたときに、肘が伸びてしまう人が多いそうで、しっかり曲げて大きく振ることを意識しながら練習します。
次のポイントはジャンプです。歩きと走りの違いは、両足が地面から離れ空中にいる時間があるかどうかだそうで、走るときにはジャンプが関わってくるとのこと。つま先ジャンプやスキップを通して、走るときの足の動かし方のコツを掴んでいきます。
と、ここでしばし休憩。お茶を飲む子、休憩だというのに全力で鬼ごっこする子、それぞれの休憩を過ごす中、岩崎先生の周りに集まる子どもたちの姿が。
「教えたことがあるプロスポーツ選手って誰?」「先生って筋肉すごいの?触ってみたい!」
岩崎先生に興味津々の様子で、たくさんの質問が飛び交います。
そんな中、「どうしたら足が速くなりますか?」と真剣な表情で聞く男の子が。岩崎先生は「ジャンプをするとき、腰も曲げないようにするといいよ!」と答えると、その場で高~いジャンプを披露!思わず、男の子も真似してジャンプ!
休憩時間も学びの時間だったのでした。
その後、スタートダッシュの練習をして、最後に、今日学んだことを詰め込んだダッシュで締めくくり!岩崎先生は「1つのことを意識するとその他のことを忘れてしまうものです。すべてを完璧にしようとするのではなく、まずは1つを完璧にしようと頑張ってみましょう!」とアドバイス。
子どもたちは、最後のダッシュを真剣に、そして何より楽しそうに走り抜けました。
「今日1日ですぐに足が速くなるわけではありません。今日学んだことを忘れないようにメモして、一生懸命に練習を続けることで足は速くなると思います。」岩崎先生のこの言葉、きっと子どもたちに届いたはずです。
元気いっぱいに走って、楽しんでくれた岡本西小学校の子どもたち、ありがとうございました!
このプログラムが始まる前に実施された、放課後について学ぶ勉強会には、20名もの方々が参加してくださり、放課後への関心の高さが感じられました。
身近にいる市民先生を探してみようというグループワークでは、ご自身の手帳にすでに「地域の先生」というタイトルで情報をお持ちの方も!
事前アンケートによる、岡本西小学校の子どもたちがやりたいことをヒントに、宇都宮動物園などが候補に挙がっていました。また、参加者のお一人がマジシャンとして活動しているということを、他の地域の方が知って「ぜひ今度お願いします!」という場面も!
岩崎領先生による「足が速くなる方法」のプログラムも、放課後についての勉強会も、大いに盛り上がり、充実した時間となりました。岩崎領先生、岡本西小学校放課後子ども教室みやっこのスタッフのみなさま、地域コーディネーターや行政のみなさま、本当にありがとうございました。