雨天予報もビックリの心地よい秋晴れの中、「足が速くなる」のプログラムを届けに、山梨県中央市の児童館にやってきました。
昨年より感染症の影響を受け、なかなか開催が出来ずにいたプログラムがついに実施となり、子どもたちも先生方もずっと待ち望んでいた1日がやってきました。温存していたパワーを出し切るように、1時間全力疾走の子どもたちの笑顔が印象的な1日となりました。
100名の子どもたちが待ちきれない様子で体育館にスタンバイ。そこに鷲野哲平先生が登場、体育館が期待とワクワク感に包まれます。
「先生と一緒に走ってみよう」の言葉を受けて、挑戦したいかけっこ自慢たちが列に並びます。よーいドン。全力で走り出す子どもたちの真ん中を圧倒的な速さで駆け抜ける鷲野先生。「マジで」「すげぇ速い」と子どもたちは驚きを隠しきれません。
そんな先生から「今日は1時間で全員必ず足が速くなります」と言われるともう真剣モード。「まず大切なのは姿勢」、先生の言葉にすぐにみんな姿勢を正します。身体の芯がぶれない姿勢、しっかりとした腕振り、お尻から前にパワーが出来るような体重の掛け方、それぞれのコツを教わる度、コツを意識しながら全力疾走で練習に取り組みます。子どもたちの全力の走りに先生も笑顔で指導に熱が入ります。
スピードを上げるには「ピッチ(1歩にかかる時間)」と「ストライド(1歩の歩幅)」が大切。ピッチは足のバネを使って練習すると回数を上げることが出来る。このピッチは高学年も1流選手もそんなに変わらない。では何が違うのか、それがストライド。このストライドを上げるのはどんな力が必要?先生の問いかけに、「ジャンプ力かな?」と声を上げるみんな。「そう、正解。」先生のジャンプに負けないぞと子どもたちも必死でジャンプに励みます。
最後はスタートダッシュの練習。スタートの足と違う腕を前に構える、同じ腕が前に出ているとその腕を振る分だけスタートが遅れてしまう。手本を見せる先生とその言葉に頷く子どもたち。子ども同士が「逆だよ」「右だよ」と教え合いながら、スタートダッシュのコツを練習していきました。
最後に、全員を代表して4年生の男の子から先生に感謝のメッセージが。「これからも頑張ります」の言葉に、先生から「いい走りしてたよ、かかとがついてしまっているからそこを気を付けるともっと速くなるよ」と声を掛けられた時の表情はとても輝いて見えました。
午前中には、先生方と「ほうかご勉強会」も開催。自由に友だちと過ごす放課後の時間の中で、子どもたちはたくさんの人間力を育んでいる。その大切さについて一緒に考えます。「第2の家庭になるような、安心できる場にしたい」という先生たちの思いに囲まれて、これからも素晴らしい放課後の時間を過ごして欲しいと思いました。
先生方、子どもたち、元気にあふれた1日を本当にありがとうございました!