だんだんと冬本番の寒さに近づいてきた12月の初旬。ハードルのアジア記録、日本記録も出された0.01SPRINT PROJECTの秋本真吾先生による「足が速くなる方法」のプログラムを、愛媛県松山市の放課後子ども教室の子どもたちに届けにやってきました。元気いっぱいの低学年と優しい高学年、そして温かい先生方、みんなの元気と笑顔が溢れる1日となりました。
元ハードル選手の秋本先生、まずは自己紹介代わりにと子ども用ハードルを横にしたハードルを跳び越えるデモンストレーションを披露します。「え、1年生の子の背と同じ高さだよ」「あんな高いの飛べるの?」と驚きの様子の子どもたちの手拍子の中、とてつもない速さと高さで駆け抜ける先生。歓声と拍手がわき起こります。「こんなすごい先生に教えてもらえるんだ」という高揚感が、会場いっぱいに広がります。
「まずはみんなの走りを見せて」。
緊張しながらも、先生の前で一生懸命走ってみせる子どもたち。そんな子どもたちに「みんな焼き鳥、知ってる?」「焼き鳥の串が刺さったような真っすぐな姿勢を意識してみて」と話す先生に、みんな笑いながらもピンと姿勢を正します。そして、その姿勢を意識しながら再度走ってみます。すると見違えるようにみんなスピードが上がっています。走りやすくなったことを実感した子どもたちから「もっともっと練習したい」と意欲が伝わってきます。
「たくさんジャンプする時、どこが地面についてる?」「つま先!」。つま先を意識して速く足を回転させること。そして、手の振り方にもコツがある。でもその手の握り方は、グーだったりパーだったり、実はオリンピック選手もばらばら。大切なのは力を抜くこと、一番走りやすい手の握り方でOK。
どんどんと秋本先生から「速く走る」コツが伝えられる度、真剣な表情で聞き、そのコツを意識しながら走りを重ねていきます。
スタートの構え。スタートの手と足は逆にして構える。これが一緒になっていると手を余計に振らないといけなくなり、スタートが遅れてしまう。さらに体重を前にかけるとスタートダッシュが早くなる。アドバイスを受けて、誰よりも速いスタートダッシュをしようと疲れを感じさせない全力の走りを見せます。
最後に「今日聞いたこと、たくさんあって覚えきれないこともあったかもしれない。でもこのコツを意識したら速くなったと感じたポイントを1つだけ意識して、最後にみんな走ってみよう」と先生。今日の練習のすべてを込めて、1人1人が最後の全力疾走をします。体育館いっぱいに気持ちよさそうな笑顔が輝きました。
みんなを代表して6年生の男の子から「今日教わったことを忘れずにもっと速くなれるよう頑張りたい」と先生にメッセージが。大きな拍手の中、自然と先生とハイタッチが生まれ、ありがとうの気持ちを表現していました。
一生懸命プログラムに取り組んでくれた子どもたち、たくさんのサポートと共に、温かく迎え入れて下さった先生方、私たちもとても豊かな時間を過ごすことが出来ました。本当にありがとうございました。