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心臓って、たくさん動いているんだ!/「心臓外科医のシゴト」@三重

訪問 プログラム いのち

眼前に太平洋、背には深い山々と、海と山と太陽の自然が豊かな三重県尾鷲市に、今回、いのちのプログラム「心臓外科医のシゴト」をお届けしました。

 

講師を務めるのは、現役の心臓外科医 尾頭 厚先生、奈良原 裕先生のお2人です。白衣と手術着をまとったお2人の姿に視線はキラキラ。

 

プログラムの冒頭、「どんなお医者さんがいるでしょう?」と先生に問いかけられると、「小児科!眼科!産婦人科!整形外科!」とたくさん答えが返ってきます。

 

様々な科の説明から、内科、外科の違いについて教えてもらいます。

「私たちは、心臓外科医なので、心臓の手術をするお医者さんです。」と教えてもらった次は、先生から質問です。

 

「例えば指を切ると、どうなるかな?」

「血が出る!」

「どうして血が出るんだと思う?」

「血管が破けたから!」と、ここまでは順調ですが、

「血管が破けたら、どうして血が出るの?」と聞かれると…

「あれ、どうしてだろう??」と、答えが返ってきません。

 

「それは、心臓が血管を送り出す役割をしているからです」と、先生。

 

1日に、心臓が送り出す血液の量を知ると驚きの声が。

「そして、これは先生が実際手術をしている様子です。」と動画が流れます。たくさんの人がいるけど、どうやらお医者さんだけではなさそう。

「手術室には何人いたかな?」

「8人!」

「そう、一人の命を守るために、たくさんの人が手術にかかわっているんですよ。」と、とても大切なことを教えてくれます。

「毎日一生懸命動いている心臓ですが、その音を聞いたことある子はいるかな?」という先生の問いかけに、「あるよー!」、「聴診器を使って聞いたことがあるよ!」と元気な声が。

 

「先生は、何回もこの授業をしているけど、心臓の音を聞いたことがある子がいるのは、尾鷲が初めてです!!」と、先生もビックリ。

 

「さぁ今日は、自分やお友達の心臓がどんな音がするか聞いてみましょう!」と、それぞれ聴診器を手にし静かに集中して聴いてみます。

 

真剣な様子で、集中して聴診器から聞こえる音に耳を傾けると、「どんどん」、「トントン」、「トクトク」、「どくどく」等、様々な音で聞こえたことを一生懸命教えてくれます。

 

「じゃぁその心臓が1日何回動くか数えてみよう。今から15秒間の間に動く回数を数えてね。」と先生に呼びかけられ、カウントアップが始まります。「15回!18回!34回!」と、声が上がります。

 

さぁそこから計算すると…1日に動く回数は、なんと10万回!「え~~~!」と、驚く子どもたち。

 

さあ次は本物の手術着に着替えて、縫合体験です。

 

「うわ、本物だ!着られるの?」、「帽子がブカブカで前が見えません!」、「子ども用はないですか?」と、なんとか手術着を身につける皆に、研修医たちが、実際に練習で使用する人工皮膚を配り、縫合体験のスタートです。先生を囲み、お手本を真剣に見る子どもたち。

練習するうちに、コツを掴んで、どんどん結んでいくことができるようになります。

 

「今はゆっくり結んでいるけどね、手術中は、これを何箇所も、そして限られた時間で素早く、正確に結ばないといけないんだ。人の命がかかっているふからね。先生たちも、何回も何回も練習するんだよ。でも、これは練習用の糸。実際に手術に使う糸は…!」

 

と、先生が取り出したのは見せると、見えないほどの細い糸。

「えっ?」、「全然見えない」、「釣り糸みたい!」とビックリ。

 

さぁ、皆も順番に挑戦です。

「糸が滑りやすくて結びにくい…」と苦戦する子もいますが、なんとか縫合体験は無事終了!

 

 

最後の先生への質問コーナーでは、「なんでお医者さんになったんですか?」、「お医者さんになるのに面接はありますか?」、「お休みはあるんですか?」など、興味津々。たくさんの質問に丁寧に答える先生たち。

「大変な仕事だけれど、皆から感謝されると、やっていてよかったなぁ、と思えるんだ。そして何より、好きな仕事だから頑張れるんだ。皆も好きなことを見つけて、それに一生懸命になれるようになってください。」と、メッセージへ変えて締めくくります。

 

事前準備や当日サポートなどご協力いただきました現地スタッフの皆さま、尾頭先生、奈良原先生、本当にありがとうございました!

 

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