岩手県南西部に位置する北上市に、今年度からスタートした新プログラム「ごみってなんだろう?」をオンラインでお届けしました。講師はお笑い芸人としても活躍中の滝沢秀一さんです。
滝沢先生が画面に登場すると、子どもたちから大きな拍手が起こります!清掃員の制服姿の先生から、さっそく質問が飛んできます。
「ごみが回収されないと、どうなると思う?」
「におう!」「くさい!」など、いろんな声が聞こえてきます。どれも正解!では、ごみはなぜ臭うのでしょうか?
ここで三択クイズです!「ごみの臭いの正体は?」 ①水分 ②アルコール成分 ③ガス成分の選択肢から、これだ!と思う答えに手をあげます。ガス成分に一番多く手が上がりますが…答えは水分!会場から「えーーーー!」とびっくりしている様子が伝わってきます。
次は分別ゲームです。会場に並んだいろんなごみを、もえるごみ、もえないごみ、粗大ごみ、リサイクル資源に分けます。「資源は形を変えて新しいものに生まれ変わり再利用できるから、ごみではないんだね」と先生からの説明を真剣に聞いています。
ごみのサンプルを手に取り注意深く見ながら、「これ、資源じゃない?」「リサイクルできそう!」などメンバーみんなで相談していますが、意見が分かれ、なかなか“ミニごみ箱”にカードを入れに来ません。
「これは燃やす」「これは粗大ごみ」「資源はこれ!」と、ごみ箱にカードを入れ終わると、いよいよ正解発表!
「おっしゃー!」「やったー!」「まじかよ!」といろんな声が聞こえてきます。みんな大盛り上がり!
ミニごみ箱の中には、正解も不正解も、いろんなカードが入っています。残念ながら全問正解した子はいませんでしたが、ゲームを通して、正しく分別するとごみが減らせることに納得。
ペットボトルのキャップやラベルを外すことの大切さ、食品ロスの話を、先生が実体験を元に説明してくれます。
まだ食べられる食品が捨てられている写真を見て「えー……」と悲しそうな声が漏れてきます。「食品ロス」の言葉は知っていても、ごみ集積場に捨てられているまるごと1個のすいかやお米の写真を目の当たりにして、ショックを受けている様子。
最後に、ごみを処理するには莫大なお金がかかること、最終処分場には寿命があることを聞きながら、自分たちが大人になる頃には、ごみが捨てられなくなるかもしれない…、これはまずい…と、会場がしーんと静かになります。
「ごみを減らすためにみんなができることは何かな?」と問いかけられると、「まだ食べられるものを捨てない」「分別する」「ペットボトルのラベルやキャップを外してから捨てる」「生ごみの水分を減らす」「買ってもらったものを最後まで大切に使う」「給食やご飯を全部食べる」など、たくさんの答えが返ってきます!
自分の生活や未来にもつながっている「ごみ」のことを真剣に学んでくれた子どもたちへ、先生からメッセージが贈られます。
「この世にごみとして生まれてきたものはないんだよ。ごみは、人間がごみだと思ったら、ごみになってしまうんだね。ぜひ、ものを大切にする気持ちを持ってください!」
事前準備や当日サポートなどご協力いただきました現地スタッフの皆さま、滝沢先生、本当にありがとうございました!