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夢をかなえるプログラム「最後まで諦めず、大成功!!!」@静岡

訪問 プログラム

日本全国から届いた夢の中から、今回は静岡県伊東市の子どもたちの夢を叶えにやってきました。大室山に見守られながら、“からくり装置づくり”に挑戦します。

 

応募のきっかけは、以前に子どもたち自身でからくり装置づくりに挑戦したものの、うまくいかない箇所もあったという悔しい思い…。もう一度チャレンジして、大成功させたい!と話してくれました。

 

当日完成した作品はコチラ!

子どもたちの工夫がいろいろなところに散りばめられています。

プログラム当日を迎える約1か月前から、プログラムの準備はスタート。
今回講師をつとめるピタゴラ作家・たっつん先生と子どもたちがオンラインで顔を合わせ、作戦会議です。

 

たっつん先生は、企業やアーティスト等ともコラボをし、数々の作品を生み出しています。
子どもたちの多くは、事前にたっつん先生のYouTubeを見ていたことも相まって、発想がとても豊かです。

「大ジャンプを作ってみたい!」

「黒玉が檻に捕まっていて、あとから追いかけてくれる仕掛けをやってみたい」

「エレベーターを作ってみたい」

「最後に旗が上がるようにしたい!」 等と、子どもたちの“やりたい!”が止まりません。

 

しかし、アイデアはたくさん出てくるものの…どう実現したらよいか悩んでいる様子。

 

「結構難しいですね〜」とたっつん先生からは正直な声が上がる場面もありましたが、子どもたちはやる気満々! たっつん先生は子どもたちのすべてのアイデアを受け止め、設計図にまとめてくれました。

 

事前準備のなかで、必要な備品の一つに「レール」があると分かると、なんと現地スタッフさんから「自分も作ってみたい」との申し出が。材料やサイズの確認を行い、スタッフさんの協力も得ながら準備が整っていきます。

 

当日会場に着くと、スタッフさん手作りのレール、子どもたちが「使いたい」と持参した端材、ゴール用の手作りの旗、さらにたっつん先生が持参してくださったドミノや黒玉、檻など、装置づくりに必要なアイテムが勢揃い。いよいよ制作スタートです!

 

低・中学年チームと高学年チームに分かれ、それぞれ図面をもとに装置をつくり始めます。

 

▶低・中学年チーム

たっつん先生と一緒に、担当するパートごとに班に分かれて、制作を進めます。

○エレベーターを自分たちで考えて作る班

○捕まった黒玉を逃がす仕掛けを考える班

○追いかける黒玉の装置を作る班

 

▶高学年チーム

自分たちで役割を分担し、どんどん手を動かして装置を組み立てていきます。手慣れた様子にたっつん先生もビックリ。天井を使ってみたり、角度を細かく調整してみたりと、自由で柔軟な発想が随所に見られます。

どちらのチームも、

「自動にしようか? 手動の方が良いかな?」

と意見を出し合いながら、テープ等を貼っては剥がし、ハサミで切って試し、何度も挑戦します。失敗しても諦めずに取り組み、疲れが見えてきても「早く玉を転がしたい!」と最後まで前向きに頑張ります。

 

最後まで低・中学年チームと高学年チームどちらもが頭を悩ませたのは【エレベーター】です。わずか数mmの角度の違いで玉が落ちてしまったり、登れても降りてこなかったり…。

 

制作にかけられる時間は、残り10分!!

 

そこで高学年チームにもたっつん先生が加わり、最終調整。

土台が安定せず動いてしまう箇所を、急いで固定しながら何度もテストします。

失敗の原因を一つずつ丁寧につぶしていくと、大ジャンプの成功率も、エレベーターの動きもどんどん安定していきます。

 

子どもたちの諦めない姿勢と協力し合う力、そして講師・スタッフさんとの連携が、装置の完成へとつながっていきます。

やっと完成!!と思い、実際に玉を転がしてみると…

「あれ?玉が落ちた!」「玉の順番が違う!!」「なんでさっきはここで成功していたのに…」「エレベーターがぁ~」と失敗が続きます。

 

「もう、失敗ばっかりじゃん…!」と、心が折れそうになる子どもたちに、現地のスタッフさんが「失敗もしているけど、成功している回数・場所の方が多いよ!!!」と激励。子どもたちも「たしかに…」と納得の様子。

 

何度も何度も失敗と、再修正を繰り返し…最後の方は祈る姿も。10回ほど試した結果!!!!

 

やっと、やっと…大成功です!!

 

玉がゴールに届くと、ガッツポーズ!飛び跳ねて喜ぶ子どもたち。会場が大歓喜に包まれます。

完成した後は、遊ぶのに夢中な様子。いろいろな色や大きさの玉を転がしてみます。

自分たちで構成から考え、手を動かし、微修正を繰り返し、最後まで諦めずに作り上げた装置には愛着が生まれたようです。

成功した後、たっつん先生からはこんなメッセージが。

 

「たくさんの装置を今まで作ってきたけど、1回でうまくいったことなんてありません。どうやったら上手くいくかな?成功するかな?どうしたら面白くなるかな?と考えて試して失敗して、失敗を何度も繰り返すけど、何度も挑戦するうちに失敗する数が減ってきます。失敗は悪いことじゃありません。失敗から考えて、何度も何度も挑戦してみることが大切です。皆さんも、たくさんのことに何度も諦めずに挑戦していってください。」と。

 

朝から夕方まで頑張った子どもたちには、疲れた様子もありましたが、この日の挑戦と成功とたっつん先生との出会いが心に刻まれていることと思います。

 

準備段階から多々ご協力をいただきました現地団体スタッフの皆さま、サポートいただきましたたっつん先生、本当にありがとうございました!

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