1月11日、岩手県平泉に所在するすぎのこクラブにて看護師の川上貴子先生をお招きし、「いのちによりそう看護師」プログラムを行いました。今回はその様子をお伝えします。
プログラムが始まる前は、雪の校庭で元気いっぱい遊んでいた子ども達。
先生の挨拶が始まると、自然と静かになり、先生のお話に聞き入るように耳を傾け始めました。
最初に先生から、「看護師さんに会ったことがある人??」と質問がありました。
「はーい」「はーい」と多くの子どもたちの手があがりました。多くの子どもたちが病院で看護師さんと会ったことがあるようです。
川上先生は病院ではなく患者さんの家で看護する「在宅看護」をしています。
耳が聞こえない方や、一人で暮らしているお年寄りの方の家に訪問をして、生活面でのサポートをしている様子を、写真を通して丁寧に教えてくださいました。また中には、食事が出来ないため管を通して栄養をとっている子ども、自分で体を動かすことが出来ない子どももいると説明をしてくださいました。
真剣にお話を聞く子ども達。看護師の仕事について、今まで知らなかったことも知るきっかけになりました。
次に、川上先生がは「生きているものは必ず死ぬ」と教えてくださいました。そして子どもたちに「人が死んだってどうやってわかると思う?」と尋ねました。
「息してない」「心臓が止まる」と子どもたち。
この2点も判断するポイントですが、もう1つあります。それは目の「瞳孔が開かない」ことです。
川上先生が瞳孔を図に書いて説明してくださいました。
説明を聞きいた子どもたちは、友達の目をじっと見つめ瞳孔を確認し合いました。
川上先生のお話を聞いたあとは、実際に包帯を巻いてみよう!
ということで、2人1組になって包帯を巻く練習です。
「ゆるすぎず、でもきつすぎず」これが包帯を巻くときのこつだそうです。
子どもたちは、先生が前で見本を見せてくれたのを真似して「難しい」「できない」と言いながらも試行錯誤しながら取り組んでいました。
包帯を巻き終わった後、笑顔で川上先生やクラブの先生に腕を見せている子どもたち。
そして最後に川上先生は、子ども達に命の大切さについてお話ししてくださいました。
いつでも誰でも怪我をしたり病気になったりする可能性はあります。いついなくってしまうかも分かりません。
だから、「命」、そして「今」を、大切にしなければならない。
子ども達は今回のこのプログラムを通して、毎日元気でいることが当たり前なことではないということを知り、「命」について考えることができました。
雪が積もる中お越しくださった川上先生、すぎのこクラブのみなさん、ありがとうございました。