学校現場のICT化がやっと始まるのかな・・・という昨今ですが、今日は北海道札幌市の放課後子供教室と佐賀県佐賀市の学童クラブと東京多摩市のアフタースクールが同時に放課後について考える、ニューノーマルなオンラインほうかご勉強会を実施しました。
今まで毎年50ヶ所、訪問型の勉強会を実施してまいりましたが、行く先々でたくさん聞こえた声が「ほかの学童さんはどうしているのか、全く繋がりがない。事例を知りたい」といったものでした。
このニューノーマル時代は、全国の学童保育、放課後子供教室が、地域を越え、事業の縦割りを越え、沢山の課題を一気に飛び越え、子どもたちを支える大人たちが互いに学び合うことが、可能です。
そのリアルをお届けいたします。
まずはご挨拶から。
90分(放課後事情の共有30分+ミニワーク30分+まとめとご案内30分)の勉強会で、それぞれの地域の放課後施設で、運営されている方、地域の方にお集まり頂きました。
はじめはやや緊張した面持ちです。
私たちから全国的な放課後の課題や子どもたちの今のデータや事例をお伝えし、各地域からは共通点/異なる点を共有頂きました。一方は「田舎の小さな児童館のため、昔のような放課後環境が残っている。」と話し、一方は「利用者がどんどん増え、待機児童が増えている」と話されておりました。
【子どもたちの可能性を広げる放課後づくり】について考えるパートでは、子どもたちの主体性を大切にする活動について、私どもの多摩市のアフタースクールの事例紹介を行ないました。
各地の活動について伺うと、「おやつの時間を子どもたちが自分で好きなものを選べるバイキング形式(個包装)にしています」との紹介がありました!
その数約40種類!!(アイスも有)
「以前は同じものを出していたが、残したり、いらないとか言ったりという課題があった。でもこの形式にしてから子どもも大人もストレスフリーな楽しい時間になった」
とのこと。
子どもの笑顔を中心に置いた、素晴らしい発想の転換ですね。こう言ったアイデアをお互いが吸収し、発展できる、とても良い時間でした。
続いてはワークショップ。
こちらは子どもたちの声を主体とした活動設計の第一歩を踏み出す内容でしたので、それぞれの地域にブレイクアウトルーム機能を使い、私どもスタッフが入ってディスカッションを行いました。
それぞれの地域でディスカッションした内容をシェアして振り返り。
生まれたアイデアのシェア、その実現にぶつかる課題のシェア、事例のシェアを行いました。
遠く離れた地域で世代が違っても同じように子どもたちのために悩み、創意工夫して活動している仲間がいることに勇気付けられた。今日のアイデアはぜひ実現したい。そのような嬉しい声を頂き、勉強会を終了しました。
放課後の現場も学校と同様ICT化は全く進んでおらず、昨年までは各地で生まれた良いアイデアや既に各地域が持っていた事例は、私たちがワークショップの中で、口伝えで伝えていくことが多かったのですが、今年私たちがご一緒させて頂いている放課後現場は大きな変化が生まれています。
みなさん不慣れなICT機器活用でしたが、子どもたちのために!と一生懸命レクチャーを受けて頂いたので、子どもたちの良い時間に還元できたら私たちも嬉しいです!!
これからも続々、オンライン勉強会の実施を予定しています。
次はどの地域が繋がり、どんなアイデアのシェアが生まれるのでしょうか?
私たちもワクワクしています!