全国各地へ理科のおもしろさを伝え歩く、松延康先生をお招きし、愛知県愛西市立田北部子育て支援センターで、「いのちかがやくサイエンス」プログラムを実施しました。 入室してきた子どもたちは、これから始まるプログラムにワクワクしながらも、ちょっぴり緊張した表情。
実験が始まると、あっという間に理科の世界へ引き込まれ、みんなの目が輝きはじめます。
水の色が変わる実験に興味津々!
次は子どもたちの中から、一人のアシスタントが選ばれました。
頭の上で、緑色の水がはいったグラスの蓋から手を離したらどうなるか?の実験。
みんなに「蓋から手を離してもいいと思う人~!」と聞くと、にやりと笑いながら、ほぼ全員が挙手!
さぁ。結果はいかに!?
「おぉ~!!」
松延先生が蓋から手を離しても、水がこぼれることなく大成功!
理科っておもしろい!
そう感じるたくさんの瞬間を体験し、夢中でお話を聞いていました。
実験を行うときのルールを確認して、次は子どもたちが挑戦する番です。
ペットボトルに入った水と材料がしっかり混ざるように、ひたすらシェイク!
松延先生にチェックしていただき、混ざりが足りないものは、大人の手にペットボトルが渡ります。
子どもたちに頼られたら、自然と応えてしまう大人たち。
みんなで楽しみながらシェイク!シェイク!
好みのえのぐを入れてしっかり混ざったら、準備完了。
準備された実験容器を前に、色をスポイトで吸い取り、瓶の水分の中へポトリと落としてみよう。
お友だちが作った色と交換しながら、さまざまな色を落とします。
「僕の見て~!」
真剣な表情で取り組む子。
不思議。色の液体をスポイトで水の瓶に落とすと丸くなって沈んでいきます。
「わぁ~!かわいい~!!」
それぞれ、目の前の瓶の世界を楽しんでいました。
水が入ったバケツに瓶を沈め、中の空気を完全に抜くと、完成!
自分の手の中で広がる、色とりどりの世界に、おもわず引きこまれていました。
最後の、いのちに関するお話は、先生の体験から。
生き物は、この世界で生き抜くために、さまざまな工夫をしています。
さんまの背中が輝いて見えるのも、海の中で自分の身を隠すため。
身近な生き物を例にして語られる話は、子どもたちの頭の中で確実にイメージが広がっている様子が、先生へ向けられる眼差しで強く感じられます。
私たちは、たくさんの動物や植物の「いのち」を食べて、生きていることを改めて知り、いのちの大切さを実感しました。
この世に生まれて数年しか経っていない子どもたち。
「知っていること」 と 「知らないこと」、一人ひとりの知識はそれぞれ違います。
これから年を重ねていく中で、新しいことに出会った時、今日の体験で感じたように、「えー!」と素直に驚き、「なぜだろう?」と考えることを大切にしてほしいと、教えてくださいました。
楽しかったプログラムの後は、みんなで片付けです。
先生が手にしたペーパーが、ブロアーの力で部屋中に飛んでいきます。
濡れた実験用具を、みんなできれいに拭きあげて、片付け完了!
始まる前は緊張していた子どもたちも、最後はこの笑顔!
この日お世話になりました、松延先生、立田北部子育て支援センターの皆さま、そして参加してくれた子どもたち、たくさんの笑顔をありがとうございました!