この日は秋も深まりつつある熊本県菊陽郡菊陽町にお邪魔し、
テレビでも活躍されている松延康先生と共に、いのちかがやくサイエンスプログラムをお届けしてきました。
この土地は、2016年の熊本大地震で被災した土地でもあり、地震の爪痕が今も残る山肌を目にすることができました。
子どもたちがいつも過ごすお部屋の中は、ハロウィンに向けて装飾がされていました。
かわいらしいカボチャやネコのかごも置かれていて、
「これが私の作ったやつなんだ!」と、嬉しそうに教えてくれました。
いよいよプログラムがスタートです。
子どもたちはどこか緊張した面持ちでしたが、先生の「前に集まって~」という一言に、
先生の机の周りは一瞬で子どもたちがひしめき合っていました。
先生の実験は、不思議な色の変わる水に、落ちないコップ、
重たい荷物をコップで持ち上げたりと、楽しさの中に驚きがいくつもあり、
大きな声で笑って、驚いて、みんなの表情は常に好奇心であふれていました。
実験のあとは、みんなでスノードームづくりに挑戦です。
まずは、ペットボトルに入った液体をとにかく走りながら振っていきます!
どの子も全身を使ってひたすらにダッシュ!
沢山振ったあとは、今度は色を付けた液体を瓶に垂らし、
自分だけのスノードームづくりスタートです。
色を限定したり、2色を混ぜ合わせてみたり、自分だけの世界が瓶の中にできてきました。
最後に水を入れたら完成です。
みんなゆらゆらと変化していくスノードームの世界をじっくりと見つめていました。
スノードームのづくりのあとは、先生から大切ないのちのお話です。
先ほどまでの雰囲気とは変わり、どの子もじっと先生を見つめながらお話を聞いていました。
先生は穏やかな表情でしたが、子どもたちに伝えたい気持ちが、
周りで聞く私たち大人にも強く伝わってきました。
寂しいけれど、終わりの時間が近づいてきました。
沢山実験をした後は、みんなでお掃除です。
先生が掃除機を使って、勢いよくトイレットペーパーが飛んでいきます!
突然のことに、子どもたちも大はしゃぎです!
楽しかった分、子どもたちはみんなで隅々まで拭いて、
中には玄関の方までお掃除してくれる子も!
おかげでお部屋はピカピカになりました。
楽しい時間の最後まで頑張って、みんなの元気にこちらまで嬉しくなりました!
松延先生、楽しい時間を本当にありがとうございました!
プログラムの後は、スタッフの皆さんと勉強会を行いました。
全国の子どもたちのアンケートや、当日参加した子どもたちのアンケートから、
それぞれの声を知り、「やりたいことがない」と話す子が多いという課題が見えてきました。
「やりたいこと」が見つかる一つの方法として、市民先生を呼べないかと
みんなでどんな方に来ていただけるか、ワークに取り組みました。
話し合う中で、すでに実施したプログラムを振り返えったり、
お知り合いや保護者の方へお願いを考えていらしたことを再度考える機会になったりと、
実施へ繋がりそうな案がいくつも出ました。
これから子どもたちはどんな市民先生たちとの出会いが待っているのか、とても楽しみです。
実施にあたりご協力いただきました皆さま、本当にありがとうございました!