こんにちは、学生インターンの橋本です。
12月24日、愛知県愛西市佐屋西児童館にお届けした「みんなで守る、みんなのいのち」プログラムの様子をお伝えします。
児童館に入ると素敵なクリスマス飾りが!そう、プログラムをお届けした日はクリスマスイブ。冬休みの中、34人の子どもたちが集まってくれました。
このプログラムでは防災に関する様々な取り組みをされている「NPO法人 プラス・アーツ」の方々と一緒にチーム対抗で3つのミッションに挑戦しながら災害や防災について学びます。
まずは、みんなで準備体操!もちろん、ただの体操ではありません。
地震のときに頭を守るポーズや、「助けてーー!」と大きな声を出して救助を求めるポーズ。
体を動かしながら災害に関わる動きやジェスチャーを学びます!
体操を終えたら、スライドを見ながら地震や災害が起こったあとのことについてお話を聞きます。
最初に出てきたのは何か所にも印がついている日本地図。印は何を意味しているのでしょうか?
先生が問いかけると次々と手が挙がります。
南海トラフ地震への警戒がされている地域だからか「津波が起きた場所?」という声がいくつも上がりました。
正解は、、、実際に参加して確認してみてくださいね!
「日本で暮らすということは地震などの自然災害と一緒に生きていくということです」と講師の石田先生、森口先生は言います。
もし大きな災害が発生したらその後どんなことが起こるのか、被災地の写真を見ながら熱心にお話を聞いていました。
さあ、いよいよミッションに入ります。まずは紙皿作り。
チラシでカレーを入れられるお皿を作ります。
最初は「マジか!作れるの?」と紙でお皿を作れるかと不安そうだった子も、チームの友だちとアイデアを出し合いながら試行錯誤していきます。
「僕が作った折り方簡単にできるよ!」「こっちの方がいいんじゃない?」
平たいお皿、箱型のお皿、さらには先生も驚く星形のお皿も!
みんなが工夫しながら作った結果様々なお皿が出来上がりました。
続いては防災カードゲーム「なまずの学校」です。
家が倒壊し家具の下敷きになった人を救助する、など災害時の様々なシチュエーションに合わせて使える道具をカードの中から1枚選ぶゲームです。選ぶポイントは、すぐに手に入り誰でも使えるもの。
「悩むー」「こっちの方が便利じゃない?」「でもこれってすぐ使えないよなぁ」などなど意見を出し合いながらカードを選び出します。答えが一つではない災害時の状況を想像しながら、きちんと理由をもってカードを選んでいました。
最後のミッションは「毛布で担架 タイムトライアル」です!
けが人に見立てたカエルのぬいぐるみをいかに速く、そして丁寧に運べるか競います。
毛布にけが人をのせて、両サイドからくるくると巻いて持ち手を作ると担架に様変わり。
「重っ!」という声を漏らしながらもチームで息を合わせてダッシュ!
「ふとんで人を運べるなんてはじめて知った!」との声が多くあり、強く印象に残ったようでした。
3つのミッションが終わると緊張の結果発表です。
第1位はなんと1年生チーム!全員1年生のチームながら見事なチームワークを発揮していました!
子どもたちは「大雨や津波には気を付けたい」「すぐに使えるものでいろんなことができるとはびっくりした」などたくさんの感想を聞かせてくれました。
できることなら起こってほしくはないけれど、災害はいつどこで起こるかわかりません。プログラムを通して頭や手や全身を使って学んだことを活かして万が一に備えよう!
プログラム終了後には、子どもたちの放課後について考える勉強会を実施しました。
児童館のスタッフさん、保護者の方と身の回りにはどんな市民先生がいるのか考えます。
手芸が得意な人、サッカーを教えられる人から、太極拳ができる人や木魚職人さんまで!
最初は「誰かいるかなぁ」との声も聞こえてきましたが、考え始めると「そういえば、○○さんがいる!」とどんどん市民先生になりそうな人が出てきている様子が印象的でした。
参加してくれた子どもたち、佐屋西児童館の皆様、プラス・アーツの石田先生、森口先生、ありがとうございました!