秋分の日を迎えてようやく気温も落ち着き、秋の訪れを感じ始めた9月24日。岐阜県恵那市・武並小学校にて、「足が速くなる方法」のプログラムが開催されました。
走り方のコツや楽しさを子どもたちに伝える本プログラム。先生を務めてくださるのは、0.01SPRINT PROJECTの岩崎領先生です。普段はハードル選手として活動する傍ら、プロスポーツ選手の走り方のコーチをされています。
また、今回は武並小学校から総勢43人の子どもたちが参加してくれました。武並小学校では週末の29日に運動会が控えているそうで、「全力で先生のテクニックを吸収してやるんだ!」という熱気が体育館に満ち溢れていました。
プログラムは、まず先生のハードル走実演から始まります。
ホンモノのハードル走って、こんなに迫力があるんですね。目を見張るような先生の鮮やかな跳躍に、子どもたちは身を乗り出して魅了されていました。
じゃんけんを使った楽しいウォーミングアップを終えると、いよいよ走り方の練習に入ります。速く走るためのコツは何だと思いますか?と、先生からズバリ質問があると、
「つま先で走ること」
「腕を大きく振ること」
「体を正面に向けること」
子どもたちからポンポンと意見が出てきました。先生は、もちろん全部正解だけど、その中でも1番大事なのは「姿勢」だと言います。姿勢が崩れた状態では、絶対にうまく走ることができないんだそう。
というわけで、まずは走り方の根幹・姿勢の練習から。
「自分の体が焼き鳥になったつもりで。頭から刺さっている串を崩さないイメージ」という先生のわかりやすいヒントを受けて、子どもたちは体の軸を意識して練習をしていました。
姿勢の練習の次は、体の動かし方を学びました。腕を90度まで大きく振ること、つま先で地面を踏み切ることが大事、と先生は言います。先ほどの子どもたちの答えがココで出てきます。
そして、みんなが気になる、より速く走るためのコツ。それは「ジャンプ」に隠されていました。
地面を強く蹴って、より高く長いジャンプをすることが、速い走りに繋がるのだそう。「ウサインボルトは1回のジャンプで3mも飛んでいるんだ」という先生の話を聞くと、子どもたちは驚きと納得の合わさった表情を浮かべていました。
先生のお手本を見ながら、高くジャンプする練習、長くジャンプをする練習、
地面を強く蹴ってスキップをする練習。序盤で教わった正しい姿勢を意識しつつ、何度もジャンプをする練習を繰り返しました。
この1時間でドンドン足が速くなっていく子どもたち。最後に学んだポイントは、運動会でライバルに差をつけるテクニック、スタートダッシュの練習です。
「100m走だとこのスタートダッシュでほぼ勝敗が決まる!」先生の言葉を胸に、最後まで集中力を切らしませんでした!
こうして走り方のイロハを学んで子どもたち。最後に先生から「走る上で最も大切なことは?」と質問があると、「姿勢」と答えが!先生の教えはしっかり子どもたちに届いたようです。
以上の様子を通して、いかに子どもたちが真剣に走り方を学んでいたか、皆さんに伝わったかと思います。その一方で、走る楽しさを全身で味わっていたのも印象的でした。見てください、この表情。
とてもにこやかに走っていますよね。プログラム後には、「走って遊びたい」と言って、走り出す子もいました!
最後に、武並小学校のみんなが、今日学んだことを存分に生かして、運動会で大活躍してくれることを祈っています。そして、アツい指導をしてくださった岩崎先生、アツい気持ちで迎えてくださった武並児童クラブの皆さま、ありがとうございました!