「先生、もっと早くなる方法教えてよ?!」
「隠し技みたいなのないの?」
「俺オリンピック出たいんだけど!」
プログラム後に先生を取り囲む子ども達。子ども達は目を輝かせながら名残惜しそうに、先生の話に耳を傾けていました!
季節は夏の終わりを告げるころ、新潟県新潟市にあります、坂井輪小学校にて、
0.01SPRINT PROJECT 岩崎領先生にお越しいただき、健康のプログラム「足が速くなる方法」を実施してきました。
先生は普段ハードル選手として活躍する傍ら、プロスポーツ選手の走り方をコーチングしています。
今回はなんと1年生から6年生まで、総勢120名の子ども達が参加してくださり、熱気あふれるプログラムとなりました。
まずは、先生のハードル走のデモンストレーションです。
ハードルを横ではなく縦に置いたハードルを飛んでいきます。
「高いよー」、「飛べるのー」
子ども達の方の高さはありそうな障害をものすごいスピードで、軽々飛び越していく先生の姿に、子ども達は目を丸くして「おぉーーー」と大歓声が上がりました。
競技場にいるような迫力に子ども達は魅了されました。
まずはウォーミングアップです。マーカーを前後左右に飛ぶ練習。10秒間に何回飛べるかチャレンジです。
これも実はこの後の速く走るコツにつながるんですねー。さぁ何回とべるかな!
いよいよ走り方のコツに入ります。
先生が「足が速くなる方法をみんなで考えよう、どうやったら早く走れるかな」
「後ろを見ない」
「手を振る」
「ちょっと傾く」
と子ども達からいろんな答えが出てきました。
先生が全部大切だけど、特に大切なのは「いい姿勢で走ること」と教えてくれました。
姿勢が崩れたら、早く走ることは、出来ないとのこと。まずは、走ることの前に、いい姿勢で歩くことからはじめました。
いい姿勢ってどうゆう姿勢?
「いい姿勢は頭から足に向かって真っすぐ1本串が刺さった状態をイメージするといいよー」という先生のアドバイスをもとに、子ども達は意識して歩く練習をしました。
「結構難しいー」という子ども達の声が聞こえます。ただ歩くだけでも、普段と違った意識をすると難しいんです。
次に腕の振り方、足の動かし方を学んでいきます。
腕は肘を90度に曲げて前後に大きく動かすことが大切だそうです。
やっているつもりでも、腕を横に振ってしまったり、前にしか振れていないことが多いそうです。子ども達は腕の振り方を意識しながらまっすぐ、大きく腕を振ります。
そして足の動かし方です。
ここで活きるのが最初のウォーミングアップです。早く走るためのコツはジャンプなんです!
地面を足のつま先でしっかり蹴って、跳ねるように走ることが、大事だとのこと。
高く、大きくスキップをして、足の動かし方を練習していきます。序盤にやった、姿勢、手の振り方も意識しながら、何度も練習しました。
最後にスタートの練習です。短い距離を走るのにスタートはとっても大切。
先生から「あとちょっとで負けちゃったっていう子は、スタートを練習するだけで、きっと勝てるよになるよー」と耳より情報です。
スタートの姿勢で重心が後ろにかかってしまうと、どうしても出遅れてしまうとのこと。
膝に手お置いて中腰の姿勢で「位置について」
そのまま足を引いて「ヨーイ」
前の足と逆の手を出して「ドン」
みんな桐生選手みたいなスタートはできたかな?!
岩崎先生、本日はありがとうございました。子ども達は普段から鬼ごっこをするのが好きと言っていました。
いつもやっている走るという何気ない動きも、こうして意識しながらやると難しいですね。
でもそれをわかりやすく、分解しながらやることで、子ども達は走るコツをつかんでいました!
元気に参加してくれた坂井輪小学校ひまわりクラブの皆さん、ありがとうございました。
また、勉強会では12名の方が参加してくださり、「地域を巻き込んだ放課後づくり」について一緒に考えることができました。
子ども達のやりたいことを形にするためにも、地域の方々の力を借りる、新潟市でもこうした取り組みは増えているとのことですが、
参加した方からは、「もっと子ども達が、大人と関わることをもっと増やしたい」という言葉をいただきました。
「鬼ごっこが好きな子のために逃走中をやりたい」
「美容師の保護者の方が多いので、お仕事体験をやりたい」
と、今後の活動のキッカケが多く生まれました。
子ども達の「やりたい」が一つでも多くかなうといいですね!
参加してくださった皆様ありがとうございました。