すっかり紅葉も色づいた秋の福島。
西白河郡泉崎村にお届けしたのは、ちょっと難しい、でもたくさんの不思議と魅力が詰まった「宇宙の未来」のプログラム。天文学普及プロジェクト「天プラ」代表 博士(理学)高梨 直紘(たかなし なおひろ)先生に誘われ、果てしない「宇宙の世界」に冒険に出掛けました。
「宇宙とは何ですか?」
高梨先生からの哲学のような問いかけに、「この世界そのもの」「星や銀河系のある空間」「地球の外」、それぞれの答えを積極的に答える泉崎村の子どもたち。「宇宙とは何か?」それは大人でも答えられない、とても難しい質問。「宇宙はいつ始まったの?」「終わりはあるの?」大人も分からないことだらけのそんな宇宙の世界について学ぶべく、仮想宇宙空間シュミレーター「Mitaka」を使って冒険に出発します。
まずはプログラムの日の星空からスタート。
「今日の目的は、地球から宇宙の果てまで行ってみること」。どんどん地球から離れて宇宙の世界へ。「地球の直径は13,000Km」「クレーター、これは岩がぶつかった跡」、地球から離れ、私たち地球がいる太陽系へ。小さく見えなくなっていく地球に、宇宙の広さを感じます。
そんな宇宙の大きさを知るため、宇宙での距離を測る2つの単位について教える先生。地球は365日かけて太陽の周りを回っている。そんな地球と太陽の距離は約1億5千万km、「それを『1天文単位』と言う」。
そんな太陽系を飛び出して、夜空の星たちの世界。次は「1光年」。これは光が1年間かけて進む距離、1秒間に30km、約10兆Km。もう想像もつかない距離です。
太陽系のご近所の星々、七夕の織姫星、彦星、星の間にある天の川の正体も紹介されます。「ここを銀河系と言います」、直径は約10万光年、実は太陽系は銀河系の端っこにあることに驚きの子どもたち。
銀河系を抜けると、数千億個の銀河たち。アンドロメダ銀河、親分格の銀河、私たちのいる銀河と万有引力の法則で近づいている、将来的には衝突する、でもそれは10数億年後の話。
数100万個の銀河を超えて、138億光年の宇宙の果て。「なぜ138億光年なのか、それは私たちの宇宙が始まってから約138億年だから。」
まだまだ宇宙のことは分かっていない。これからもどんどん研究していく。大きな宇宙の中で、私たちの住んでいる地球とはとてもとても小さい星。。。
ワンダーがたくさんの宇宙の世界。どんどん難しくなる宇宙の世界に頭がいっぱいの子、もっと宇宙の不思議について知りたい子。1人1人が宇宙という果てしない世界を知り、探求を深める時間となりました。
冒険旅行に一緒に旅立ってくれた泉崎村の子どもたち、現地職員の皆さま、本当にありがとうございました!