雲一つない快晴の空の下、プロスラックラインライダー福田恭巳さんを講師にお迎えし、神奈川県平塚市にある花菜ガーデンでスラックラインのプログラムが行われました。1年生から5年生まで20名の小学生が参加し、肌寒い風もものともせず、元気よく取り組みました。スラックラインを体験したことのある子は2人だけ。ほとんどの子どもたちが初めての体験で少々緊張しています。 早速、福田先生の演技を見ました。一見簡単そうに見えたのですが、幅5cmもないスラックラインの上で座ったり、向きを変えたり、開脚をしたり。子どもたちから凄いという声とともに「できるかなあ?」と不安そうな声もあがります。 最初は、大きなボールを頭の上で持つようなイメージで、片足を上げてバランスをとる練習です。頭は動かさず、視線は前。足を上げると、バランスをとるのが難しいのですが、地面の上なので安心してできます。 バランスの取り方が分かったら二手に分かれ、実際にスラックラインに乗ってみます。30秒数える間落ちたら何回も挑戦しますが、1、2秒ですぐに落ちてしまいます。結構ぐらぐらするので、「もう無理!」「難しい!」という子どもたちの声。 でも、繰り返し続けて練習していくと、1、2秒ですぐに落ちてしまった子も、10秒、15秒と乗っていられるようになりました。 次は、ライン上を渡り切る練習です。徐々に難しくなります。乗ることはどうにかできるようになっても、歩くとなるとハードルが高くなります。 「前を見て。」「ゆっくりでいいよ。」と福田先生からのアドバイス。慣れてきたのか、どうにかラインの半分くらいまでは渡れるようになり、次第に笑顔も見られるようになりました。 ここで、さらにバージョンアップ。一方から歩き、半分くらい来たところでライン上にしゃがみます。さすがにこれは難しく、あと一歩のところで落ちてしまう子もいますが、何度も何度もあきらめず挑戦しました。 おしゃべりもせず、黙々と取り組んでいるので、途中で落ちてしまう子も安定感が出てきました。 真剣な表情で、両手でバランスを取りながら落ちないようにゆっくりとしゃがみます。大分コツをつかんできました。 そして、最後は、今までの練習にさらにプラスして、方向転換をしたり後ろ向きに進んだりする練習もしました。「できない子は無理しなくていいよ。」と福田先生に言われても、「後ろ向きは見えないから怖い。」「方向転換した後、バランスが取れない。」「回るのは難しい。」と言いながらも頑張って練習しました。 福田先生に、「上達が早いね。」と褒められましたが、それもそのはず、おしゃべりもせず、黙々と練習していたのですから。その集中力が上達につながりました。始まった時に厚手のコートを着ていた子どもたちも、風が止んだことに加え、一生懸命練習したので暑くなったのでしょうか、上着を脱いで半袖に。 1時間30分という時間はあっという間に過ぎ、よろよろしてなかなかバランスの取れなかった子どもたちも、どうにかスラックラインを渡れるようになり、座ったり、方向転換をしたりと難しい技もできるようになりました。 最後に、福田先生から「何でもいいので、好きなことに取り組んで欲しい。」というメッセージをいただきました。集合写真を撮り、楽しかったプログラムを終えました。 ご協力をいただいた、神奈川県湘南地域農政推進課の方、および花菜ガーデンの関係書の皆様方、ご指導していただいた福田先生、草刈先生、ありがとうございました。
未来のプログラム「やってみよう!スラックライン(綱渡り)」@神奈川県平塚市
- 実施日
- 2018/3/17
- 場所
- 神奈川県立花と緑のふれあいセンター 花菜ガーデン
- 講師
- スラックラインライダー 福田恭巳((ふくだゆきみ))