こんにちは!放課後NPOアフタースクール、ボランティアスタッフの米村です。
本日は、三重県津市西が丘小学校杉の子会に、スミセイアフタースクールプログラム、天文学普及プロジェクト「天プラ」代表博士(理学)高梨直紘先生による「宇宙の未来」を届けに行きました!
現地に到着すると、子どもたちはちょうどお昼ご飯の時間。もぐもぐ美味しそうなご飯を食べている横で、いそいそと準備。・・・と思ったら、途中、食べ終わった子どもが「見て見て」とちょっかいを出してきます。(最近流行り?の遊び道具だそう。ご存知でしたか?)
さて、早速アフタースクール占部の司会進行で、プログラム開始です。
まず、最初は、住友生命三重支社長の柿木田様からご挨拶。
「今日みんなの前に来てくれたのは、オーキド博士(注:今も子どもに大人気、ポケモンの登場人物)・・・・ではなくて、オーキド博士より宇宙に詳しい博士の高梨先生です!」と、早速子どもの心をぐっと掴んで下さいました!素敵なご挨拶ありがとうございます!
そして、本日の先生である高梨先生の登場です!
簡単に自己紹介をされた後、早速、高梨先生から子どもたちに「宇宙に関して知っていることがある人ー?」と質問です。
即座に次々と答えが飛び出す子供たち。高梨先生の受け答えも絶妙です!
「水金地火木土天海!」・・・・「いきなり良い答え、ありがとう!」
「空気が無い!」・・・「そうそう、その通り」
「ふわふわしているところ?」・・・「無重力のことかな?」
「ダークマター、ダークエネルギー!」・・・「すごい言葉知ってるね~」
「国際宇宙センター!」・・・「お、物知り君!」
一通り、子どもたちが抱いている宇宙のイメージを聞き出した後、高梨先生は、星の大きさを表すボールを取り出し、みんなが知っている水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の大きさの違いをわかりやすく教えてくれました!太陽がテニスボールだったら、地球はこんなにもちっちゃいんですね。
続けて高梨先生が取り出したのは、星と星の距離を表すロープ。始点となる太陽から、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星役を子どもたちにやってもらい、順番に距離の示すところまで立っていってもらいます。
水星、金星、地球、火星の距離までは、「こんなもんか~」と素直な感想を漏らす子どもたちも、木星からは「えーまだ、つかないのー?」、「教室飛び出すんじゃないのー!?」なんて声が漏れ始めます。
ロープを限界まで引っ張った所でやっと海王星までたどり着くと、周りで見ていた大人もびっくり。教室を二周する程、太陽からはとても距離があることがよくわかります!そして、1年生からロープを辿って、それぞれの惑星の大きさと星と星の距離を体感してもらいました。興奮した子どもたちで教室も熱気に溢れます!
10分程の休憩を挟んだ後は、部屋を暗くし、ついにスクリーンを使った宇宙旅行の時間です!
高梨先生は、まず光年(光の速さで1年間進んだ距離)という単位を使いながら、この宇宙の旅がどれだけ大きなスケールなのかを説明してくれました。
そして、私たちが住む地球を飛び越え、スクリーン上に、先程大きさを距離を実感した太陽系、そして太陽系のような星群が集まって出来上がる銀河系、さらにはその銀河系の集まりを越えてやっと辿り着ける「宇宙の果て(現在、発見できている宇宙全体の端っこ)」までを映し出してくださいます。
本来、1億光年や10億光年もかかるような、想像にも及ばない道中、太陽の表面にある黒点の様子や、土星の周囲を浮かぶ環の様子、銀河系の煌めきなど、宇宙の旅の観光スポットに辿り着くたびに、子どもたちの歓声や驚きの声が上がります。
旅の最後に高梨先生が仰っていた言葉が印象的でした。
「宇宙の果て」まで辿り着いて、呆気に取られる子どもたちの頭の中を読むように、「じゃあ、この宇宙の端より向こう側はどうなっているのか?実は、これは僕たちもまだわかっていません。」と一言。宇宙の神秘が集約されたような一言で、子ども達の知的好奇心も最高潮に!
終了後に、高梨先生が持ってきてくれた「UCHU-ZU」(宇宙図)を配ると、即座に配布袋から取り出して、今日学んだことを復習するかのように、イラストを追っかけているのが印象的でした。この子どもたちの中には、今日学んだことを夏休みの自由研究に活かしてくれる子もいるかもしれませんね!
杉の子クラブのみんなは、他の学童にも負けないくらい元気いっぱい。しかも、元気いっぱいなだけでなく、大人に言われる前に、騒がしい子どもに注意する高学年のお兄さん、お姉さんがいたりと、とてもしっかりした子どもたちが多いクラブでした。
杉の子クラブの先生方、事前準備から当日の準備迄(暗幕づくりなど)たくさんのご協力ありがとうございました!