今回は、兵庫県芦屋市浜風小学校の放課後子ども教室「キッズスクエア浜風」にお邪魔し、竹中大工道具館の北村先生による「木のぬくもり、不思議を知ろう」プログラムを届けてきました!
浜風小学校は、昨年改築されたばかりなのだとか!瀬戸内海からの風が活かされるようになっているのか、とても広々しており、浜風が気持ちよく感じることのできる綺麗な小学校です。
さて、早速プログラムの始まりです。
学校を終え、浜風キッズスクエアに帰ってきた総勢31名の元気な「こんにちは!」の挨拶からプログラムが始まると、最初は、竹中大工道具館さんが制作した「大工」に関するDVDの鑑賞です。
大工さんってどんな人なのか、のこぎりやかんなを使った木材の加工の仕方など、とてもわかりやすく紹介されています。
今日の講師である北村先生が出演していることに気付いた子どもたちから、「あっ!!!」なんて声もちらほら。
芦屋市教育委員会の方によりますと、浜風小学校の子どもたちは、土地環境から、既に出来上がった団地で生まれ育った子どもが多いため、近所で家を建てている大工さんを見かける機会が少ないのだとか。
とてもみんな集中して鑑賞してくれました!
さて、DVD鑑賞後は、図工室に移動です。DVDを観て、大工の仕事や木材へに関心を持ち始めた子どもたちはこの時からワクワクしていました。
移動後はまず「木の年輪」のお話。
木は内側から外側に向かって成長していくこと、年輪が樹齢を表していることを聞き、木が単なるモノではなく、生き物であることを学んでいきます!
次は、木の種類のお話。
スギ、カシ、クリ、クスノキと紹介していただきながら、カンナで削って生まれる木片を手に取って匂ってみると、それぞれ異なる香りがすることがわかります!
「くさーーーーーい!」、「うわっっ」と、一際子どもたちのリアクションが大きかったのはクスノキです。北村先生も、臭いからゆっくり嗅いでね、と注意したのに!(笑)
防虫剤や医薬品などでも使われるクスノキは、匂いがとても強いんです。
さて、そしてお待ちかね!
ついにのこぎり、かんな、墨つぼの3つの大工道具コーナーに分かれて、大工の作業体験の時間です!
こちらはかんな削りの様子。
北村先生の指導の下、腰をどしんと構えて、かんなを引いていきます。
上手く削れたら削りカスのプレゼント付き!みんな上手く削れています!
こちらは、墨つぼ体験です!墨つぼとは、材木に長い直線を引くときに使うものです。
糸を伸ばして、指でつまんで、離して線を引きます。中々上手く引くのが難しそう。
最後は、のこぎり体験の様子!
DVDでは簡単に見えたのこぎりも、やってみると真っすぐ切れなかったり、上手く前後にのこぎりを動かせなかったり、中々難しそう。
途中から北村先生自ら教えて下さいました!ポイントは、「のこぎりを引く時に力を入れる!」ですね!
体験コーナーの横では、木の種類によって、重さが違うことを実感する子どもたちや、木から声を聞こうとする子どもたちの姿も。生き物としての木を体感していました。
最後に先生から、木の循環や海外からの輸入材木、そして環境問題のお話。
少し難しい話だったかもしれませんが、五感を使って木のぬくもりを体感した後だったので、とてもみんな真剣に聞いてくれて、理解しようとしてくれていました。
約1時間30分の長丁場でしたが、DVD鑑賞から、木の説明、大工の体験など最後までみんな精一杯プログラムを楽しんでくれました!
竹中大工道具館の皆さま、浜風キッズスクエアの皆様、そして参加してくれたみんな、本当にありがとうございました!!