今回は、兵庫県神戸市西区にある「神戸市立神出児童館」にお邪魔し、竹中大工道具館の北村先生による「木のぬくもり、不思議を知ろう」プログラムをお届けしました!
明石駅からバスで30分ほど走ると、山々に囲まれた豊かな自然がお出迎えしてくれました。そんな恵まれた環境の中にこちらの児童館があります。窓が大きくて太陽の光がたくさん差す、一軒家のような温かみのある施設です。
学校を終えて笑顔でやってきた子どもたち。
「今日はどんなプログラムをするの?」「私、木のぬくもりに参加するよ!」と話しかけてくれました。みんな今日のことをとても楽しみにしてくれていた様子。
いよいよお待ちかねのプログラムがスタート!最初は、竹中大工道具館さんが制作された「大工」についてのDVD鑑賞から始まりました。
大工さんってどんなことするの?ノコギリやかんなってどう使うの?など、子どもたちの疑問をまとめた分かりやすい内容で、プログラムに向けて期待値がどんどん高まります…!
鑑賞後は、隣にある多目的室へ移動。部屋いっぱいに広がる木の香りに子どもたちのワクワクが最高潮に!
さすが自然に囲まれて育った子どもたち、年輪が樹齢を表していることは多くの子が知っていて、先生からのクイズにも「はーい!」とたくさん手を挙げていました。
スギ、カシ、クリ、クスノキ、ヒノキ、それぞれを先生がカンナで削り、その削りたての木片をみんなでクンクン・・・木の種類によってまったく匂いが違うことにびっくり!
「いいにお~い!」、「うぇ~これ臭いわぁ」など、その反応は様々。先生方は子どもたちの率直な感想に笑顔で頷いてくれています。子どもたちと木の触れ合いを喜ばれている様子。
次に、先生が実際に大工道具を見せながら使い方をレクチャーしてくれます。
「ここに注意してね」「コツはこうだよ」など、その一挙手一投足に子どもたちの視線が注がれます。
力自慢の男の子たち!ノコギリを手に取るやいなや、姿勢よく丸太を切っていきます。教わった通り、まっすぐ上から見下ろしてギコギコギコ…丁寧な仕事ぶりです!
木材にまっすぐな線を引ける「墨つぼ」も、みんな初体験とは思えないほど上手に扱います。その鋭い視線はまるで棟!?
かんなは先生と一緒にチャレンジ!木を削る「スーッ」という心地よい音がたくさん聞こえてきました。自分で削った木片はみんな特別に思うようで、「ねぇ見てみて!いい匂いやで!」と大勢の子が鼻にあててくれました。
最後に、先生たちへ子どもたちから質問コーナー。木の歴史に触れるような疑問をぶつけてくれる子もいて、北村先生も驚かれていました。
竹中大工道具館の皆さんから、タイトル通り「木のぬくもり」を存分に感じさせてもらった充実した時間となりました。
先生方、児童館の皆さん、そして当日参加してくれた子どもたち皆の力が合わさって素敵なプログラムとなりました。ありがとうございました!