スミセイアフタースクールプロジェクト、9周年目のプログラムお届けがスタートしました!
記念すべき初回は、路面電車が走る素敵な街並みも楽しめる富山県富山市に「みんなで守る、みんなのいのち」をお届けしてきました!
21名の子どもたちが「こんにちは!」と元気に出迎えてくれました。
このプログラムは、防災に関する様々な取り組みをされている「プラス・アーツ」の佐々木先生と光田先生と共に、みんなの命をまもるための防災知識をゲーム感覚で学べるプログラムです!
まずは「防災体操」で準備運動!
スライドと講師のジェスチャーをマネしながら、防災にかんするポーズも交えて体操します。
危険なときの「HELP」のジェスチャーでは大きな声で「助けて~~!」と叫ぶシーンも。
体操の後は、着席してスライドをみながら、震災についてお話を聞く時間です。
新潟中越地震について触れたときは「にいがた!近いよね!?」という声も子どもから聞こえてきました。
東日本大震災を知っているか問うと、まだ生まれていない年齢だった子どもたちも「知ってる!」と挙手。
富山は地震は少ないけれど、水害はある地域ということで地震以外の他の災害についても学びました。
続いては、「チーム対応防災トライアル」ということで、防災に関する3つのミッションにチーム対抗でチャレンジします!
こどもたちは7名ごとのグループを作って、事前にチーム名を話し合って決めました。
1つ目のミッションは、避難時に食器がなくてもご飯が食べれるように、カレーが食べれる食器をチラシで作る「紙食器作り」チャレンジ!
チラシが配られると、「うーん」と悩む子、とりあえず手を動かして折り始める子と様々な様子がみられましたが、次第にいろいろなタイプのお皿ができあがってきました。
先生から教わった評価ポイント、つくりやすさ(再現性)、つかいやすさ(機能性)、きれいさ(芸術性)を意識しながら、
チーム内で一番よさそうなお皿を選びます。ここでふと、個人戦ではなくチーム戦だったと気づく子どもたちの様子も。
「これは深くてカレーもはいりそう!」「こっちのが丈夫そう!」など意見が飛び交います。
発表の際は、チームのお友達が作ったお皿のいいところを別の子からも紹介するシーンもあり、「ナイスチームワーク!」と講師の佐々木先生もびっくり。
先生から講評をもらって、見本の折り方を教えてもらい、災害時は身近なものが工夫次第で役立つことを学びました。
2つ目のミッションは「なまずの学校」ゲーム!
これは、災害時に起こり得るシチュエーションを解決するのに最も適したアイテムを選んで、いざというときに身近な人を守れるようになることを目的としたカードゲームです。
アイテムカードが机に並べられると子どもたちはわくわくの表情。
先生がスライドに映し出す「タンスの下敷きになってしまっている人を助けるには?」「出血した時に使えるアイテムは?」 「けが人を運ぶには?」といったシチュエーションに対して、どのアイテムが役に立ちそうかをチームで話し合います。
講師からヒントとして、身近で手にはいりやすいもの、簡単に扱えるものが高得点だと教えてもらいました。
「これだと思う!」「これかなぁ」と活発に意見が出てきます。
「どうしてそう思ったの?」と問いかけると、それそれの理由をきちんと話しているのが印象的でした。
「台車で運ぶとケガ人が余計に痛くなってしまうよ!」などチームのお友達のアイデアに意見がでるなど、活発に議論が行われました。
チームごとの発表ではしっかり理由もあわせて選んだアイテムを説明。講評では、役立つ便利な道具でも、手に入れにくいものや扱いにくいものは災害時には向かないことを学びました。
最後のミッションは「毛布で担架 タイムトライアル」!
「なまずの学校」カードでも学んだ、けが人を毛布を使って運ぶ方法を実践してみます。
人間の大きさに見立てたカエルのぬいぐるみを救護者として、毛布を担架代わりにしてチームのみんなで運びます。
テーブルの周りをコースにして運んだタイムを競うというレース形式のゲームです。
まず練習で一度毛布で持ってみると「・・・う、重い」と苦戦。
講師に持ち方のコツ「毛布の端をくるくる巻いて持ち手をつくる」を教えてもらい、再度チャレンジすると…
すっと持ち上がって、びっくり!
持ち方の工夫でこんなに変わるのか!と体感しました。
その後のタイムトライアルでは、3チームとも「せーの!」と声を掛け合い、丁寧に安全に、優しく運んで大成功!
3つのミッションを終了したところで、お待ちかねの結果発表!
「優勝は・・・スイミーチーム!!」
優勝チームには、佐々木先生から、カエルのイラストが描かれたオリジナル缶バッチがプレゼントされました。
楽しみながらも、真剣に取り組み、災害時に大切なことを学びました。
学童の先生からの「今日はとっても大切なことを学びました。ぜひおうちの人にも教えてあげてください!」との言葉をうけ
「今日参加できなかった友達ともカードゲームをやりたい!」「おうちでもやってみる!」という言葉も聞こえました。
災害時のノウハウを知ることはもちろん、災害に備える大切さや、協力すること助け合うことの価値を感じてもらえていたら嬉しいなと思います。
事前の準備や当日の議論のサポートなどご協力いただいた学童スタッフの皆様、
プラス・アーツの佐々木先生、光田先生ありがとうございました!