まだまだ夏本番、太陽が照り付ける夏休み中に茨城県つくば市の元気な子どもたち35名に「みんなで守る、みんなのいのち」をお届けしました。
私たちが到着してプログラムの準備を進めていると、「手伝いたい!」「何かすることある?」等、積極的に私たちに声をかけてくれる子どもたち。
「ペットボトルに水入れたらいいの~?」「これで何するの~?」等、プログラムに興味津々です。
まずは「防災体操」からスタートです。地震で揺れた際に自身の頭を守る動作、大きく口を開き大きな声を出して助けを求める行動。
皆、元気よく体を動かしたり声を出したりバッチリです。
身体と心がほぐれたところで、次は地図や写真、イラストを見ながら過去に日本で起きた災害について振り返ります。
「この時はまだ生まれてないかも。お姉ちゃんは生まれてるかな~」等と言いながら、「怖いね…」「津波知ってるよ。」「あ~高速道路が倒れちゃってる…」等と様々な気づきの声があがります。
とっても真剣に学び、背筋がピンと伸びている様子にスタッフも感心です。真剣に学んだ後は、「チーム対抗!防災トライアル」3つのミッションに挑戦です!
避難所で集まっているときにカレーが食べられる。でも、食器がない。
「紙でカレーが盛れる食器を作ってみよう!」のお題に試行錯誤。
美しさ、再現性の高さ等でポイントがつきます。みんな一生懸命取り組んだ中、1つだけ6年生がつくった紙皿が大正解。作り方等も聞いて、周りの子たちも納得の様子。いざという時に誰でも簡単に作れて、使えるものを学びました。
次はカードゲーム「なまずの学校」にチャレンジ。
いくつかお題が出され、どんなアイテムが一番役立つか、すぐに手に入るかを考えながらチームで1枚のカードを選択します。
「人が倒れている。安全に急いで運びたい!何が役立つかな?」と問いかけられると「カーテンじゃない?」「毛布だよ」「運ぶといったら、台車だと思う!」と次々アイディアが生まれます。チームで1つの意見にまとめるために、たくさん話し合ったり、最終的にはじゃんけんをしたり。
正解が発表されると、「イエーイ!!!!」とガッツポーズをするチーム。「あ~惜しい…」と残念がるチーム。皆、真剣な眼差しです。
最後は、「毛布担架でカエルくんを運ぶタイムトライアル」です。
プログラム開始前に子どもたちが手伝ってくれた、ペットボトルに水を入れて重くしたカエルくんがここで登場!
急いで運びたいけど、まだ息のある状態。丁寧に運ぶこと、毛布から手が離れないような持ち方の工夫も教えてもらい、チームで協力します。
どのチームもしっかりポイントを聞いていたお陰で、あまり大差なくゴール!
ドキドキのチームの得点発表。
積極的に真剣に取り組んだからこそ、1位になりたいみんな。でも、「1位になることが大事ではなくて、今回取り組んだことを覚えておいてください。“もしも”災害が起きたら…ではなく、“いつも”災害が起きたらどうするかを考え、準備することを心がけましょう」と先生から大切なメッセージをもらいます。
「もしものことを教えてくれたから、もしもの時にあまり困らなくなるかもしれない!」「もっと防災について調べてみたいと思った。」「楽しく防災について学べてよかった。」等、たくさん感想を伝えてくれました。
今回、周りのお友達と一緒に協力しながら取り組んだ内容を覚えておいて、家族等に話してくれたら防災の意識が上がるだろうなと思います。
事前の準備や当日のサポートなどご協力いただきました学童スタッフの皆さま、プラス・アーツの長さん、本当にありがとうございました!