今回は、長野県松本市で「夢のプログラム」を実施しました。
プログラムには、60名以上の子どもたちが参加しました。
子どもたちの夢は、「名人に百人一首(競技かるた)を取るコツを教えてもらい、対戦したい!!」というもの。
その夢をかなえるために来ていただいたのは、百人一首(競技かるた)の永世名人である西郷直樹さん。
なんと現役時代は14連覇という偉業を成し遂げています!
午前中に、子どもたちの中で予選会を開き6名の子どもたちが決勝戦に残りました。
そして、その中から名人に挑む3名が選抜されます。
静寂の中、歌が詠まれます。
子どもたちの全神経が耳に注がれ、とても緊張感があります。
バシッ!!
歌が詠まれた瞬間、凄い勢いで札を弾き飛ばします。
その迫力に圧倒されてしまいました。
決勝戦が終わり、名人に挑む3名がそろいました。
名人に挑む前に、名人とそのご友人である高洲さんとのデモ対戦です。
皆食い入るように見つめています。
歌が詠まれると、その瞬間に名人の腕が動く。
その反応と動きが速すぎて、皆呆気にとられてしまっていました。
名人がどの言葉に反応したのかというと、なんと一文字目!!
しかも、「ま」「み」「む」「め」「も」が判断さえる前の「m」の音に反応して動いているそうです。
信じられない速さですね。
その後、挑戦者と名人は対戦前に準備として札を並べていきます。
そして、札の暗記の時間が設けられます。
その時間を使って、他のこどもたちはみんなで素振りの練習です。
あっちこっちに札が飛んでいましたが、とっても楽しそうでした!
さぁ、準備が整ったところで、いざ勝負!!
選抜された3名の子どもたちは、歌が5つ詠まれるごとに交代していきます。
戦いが始まるも最初は、名人の強さに圧倒されてしまいます。
名人の陣地にある札がどんどんと減っていきます。
このまま名人が圧勝してしまうのではないか、と不安が募ります。
しかし、そんな不安が漂う中、子どもたちの反撃開始です!
札が少なくなり、緊張もほぐれてきたところでものすごい速さで反応する子どもたち。
札を取るごとに、応援する子どもたちからも自然と拍手が送られます。
あまりに熱心に見入っていて、気づくと名人たちを囲っていた円が縮まっていました。
最後は、とても接戦となりましたが名人がその強さを見せつけ勝利しました。
対戦後、名人から「夢」についてお話がありました。
失敗を恐れずに、挑戦を繰り返すこと。
好きなことをとことんやること。
繰り返し、子どもたちに語ってくれました。
子どもたちも真剣に聞き入っていたのが、印象的でした。
最後にみんなで記念撮影をしてプログラムは終了です。
笑顔あふれる楽しいプログラムとなりました!
もしかしたら、参加者の子どもたちから未来の名人が生まれるかもしれないですよ!
西郷直樹名人、ありがとうございました!