今回は、愛知県津島市の児童クラブに、「宇宙の未来」のプログラムをお届けしました。
スミセイアフタースクールスタッフが到着すると、普段過ごしているお部屋の窓にしっかりと暗幕をつけて、ばっちり準備をしてくださっていました!
住友生命尾張ふじ支部チームからの、毛織物で有名な津島市にちなんだ羊のカチューシャをつけての開始のご挨拶で盛り上がったところで、プログラムスタートです!
宇宙について教えてくださる講師の先生は、天文学普及プロジェクト「天プラ」の代表、理学博士の高梨先生です。
さっそく先生から「宇宙について気になって眠れないことってある?」という問いかけると、たくさんの手が挙がり「どうやって宇宙ができたのか?」といった疑問が飛び出します。
中には「土星のまわりの水蒸気はなぜでているのか?」といった専門的な質問も飛び出して、先生も驚いていました。
続いては、太陽系の惑星の大きさや距離を体感するワークを行います。
「太陽がこのボールだとすると、各惑星はどのくらいかな?」と渡された小さなビーズをみて「えーー?小さい!見えない!」という驚きの声が上がります。
そして、ロープを伸ばしていきながら、各惑星間の距離を体感していきます。水星、金星、地球~と順番に一人一役で並んでいくと、火星から先はどんどんロープが伸びて間が離れていきます。
「え?まだ?」「えー!そんなに離れているの?」と言いながら、普段活動する部屋を何周もロープがめぐっていく様子を見つめます。
「太陽系は言葉でいうと<水・金・地・火・木~>と言われるので等間隔に並んでいるように感じるかもしれないけど、実際に距離をみてみると間の距離はこんな差があるんです」
目の前でのロープを使ってワークとしたことで宇宙の広大さを感じたところで、前半が終了。
休憩中にも、子どもたちが惑星ビーズを大切そうに見せ合いっこする姿が印象的でした。
後半は、お待ちかねのプラネタリウムの時間!
電気を消して真っ暗にし、宇宙旅行に出発です。スクリーンに映されるのは、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発された「Mitaka」というデジタルソフト。このソフトを高梨先生が操りながら、宇宙を巡っていきます。
地球を飛び出すと、まずは自分たちの住む青い地球を眺めてみます。
Mitakaの映像は立体的でイメージしやすく、「この暗いほうが夜ということだよね」といった講師の説明もイメージしやすく、集中して見つめます。
地球を離れ、近くの星をみてみると、「アルタイル!」「ベガだ!」と知っている星座を見つけ、思わず「あ!」と指さす様子も。
太陽にどんどん近づいてみると黒点がうごめいているのが見えたりと、宇宙旅行は不思議と疑問がいっぱい。
太陽系を飛び出し、次は銀河系、さらに銀河系を飛び出すと..見えてきたのは.ブラックホールです。
ブラックホールに興味津々の子どもたちは隣の友達と「ブラックホールってさ…」「ねぇ知ってる?」とブラックホールについて知っていることや知りたいことについて意見を交わす様子も。
先生とともに宇宙のはてまで見学した子どもたち。さぁ、そろそろ帰還する時間です。
青く光る故郷の地球がみえてくると思わず「ただいま~!!」という声が子どもたちから聞こてきます。
無事に地球に戻ると最後に講師への質問タイムです。「なぜ曜日は月曜火曜のように惑星の名前になっているんですか?」「ブラックホールは何個あるんですか?」といった質問が飛びだします。
最後に、高梨先生から「宇宙のことは、実はまだまだ分かっていないことでいっぱい。気になったらぜひ自分で調べてみてください。愛知県の名古屋大学にも有名な研究者がいるのから聞きに行ってみてもいいかもね」というメッセージをもらいました。終了後も「さっきの宇宙を見られるアプリの名前はなんていうの?」と聞きに来る子や、熱心にとったメモを見せにきた子もいて、この中から未来の研究者が生まれるかな?とわくわくしました。
今回のプログラムで気になったことや疑問をぜひ自分で調べて、さらに世界を広げてほしいなと思います。
事前準備や当日の運営サポートなどご協力いただいた学童スタッフの皆さま、高梨先生、アシスタントの柚木先生、ありがとうございました!