今回は埼玉県さいたま市の放課後こども教室に、海と魚の未来について考えるオンラインプログラム「地球にやさしい未来の買いもののしかたを学ぼう」をお届けしました。
埼玉は“海なし県”ではありますが、海につながる川に恵まれた地域とのことで、海を大切にする活動にも積極的とのこと!
子どもたちも「どんな時間になるんだろう!?」とわくわくしながら席について、さぁスタートです。
講師としてオンラインで登場したのは、パンダのマークでお馴染みの、人と自然が調和して生きられる未来を目指して活動する環境保全団体『WWFジャパン』の滝本麻耶さん。
専門家である“まや隊長”とともに「お魚と海を守れ!タイムトラベルツアー」に出発です。
まずは身近にお魚と出会うところであるお寿司屋さんへワープ!
子どもたちも一生懸命手をぐるぐる回して、ワープを手助けしてくれます。
好きなお寿司を聞くと「マグロ!」「いくら~」「サーモン」と元気に教えてくれた、子どもたち。
おいしそうなお寿司をみんなで見ていると、急に警告音が聞こえ「魚がどんどんとれなくなっている」という漁師さんからの嘆きの声が届きます。
すると、いつのまにか未来にタイムトラベルしてしまい…、
未来のお寿司屋さんでは、なんと、みんなが大好きと答えたお魚がどんどん消えて、シャリだけのお寿司になってしまいました!
「えっ」「やばい!」未来のお寿司の危機を目の当たりにして、驚きの声があがりました。
「よし、未来を変えるために、海と魚の今を知ろう!」ということで、海の中で何が起こっているのかを探検しに行くことになりました。
今度は海にワープして、まや隊長と海中探検です!
画面の矢印をみながら右に進むか、左に進むかみんなで決めながら、海の探検を進めていくと…
行く先々で「海と魚の今」を知るクイズが出題されます。
クイズに答えながら、漁の仕方によって魚のすみかが壊されていることや、獲りたいと思っていた魚ではない魚がそのまま捨てられてしまっていること、イルカやウミガメが犠牲になってしまう漁もあることを知りました。
海の問題だけれども、陸のごみも海に流れ出るため陸の暮らしをどうするかも海の未来にとってとても重要だということを隊長に教わりました。
子どもたちはクイズで学んだことを続々と手元の紙にメモをしていきます。文字だけではなくイラストもまじえて書いている子が多かったのも印象的でした。
後半は、海の環境に配慮して獲られた魚につけられるマーク「エコラベル」について学び、チームごとにエコラベルを探してみる対決にチャレンジです!
海をまもるための「エコラベル」である「MSC認証」ラベルと「ASC認証」ラベル。
スーパーの売り場のどこにあるんだろう?とチーム対抗で探しにいきます。
「野菜にはないんじゃない?」「え!安売りセールのラベルか!あちゃー」と盛り上がりながら、エコラベル探しました。
最後に子どもたちから、自分たちにできることとして「海や海以外にもゴミを捨てないようにしたい」という声が挙がり、そういった行動で未来が変わっていく一つの力になるよとメッセージが届けられました。
プログラムが終わったあとも、もくもくとメモを書き続けたり、プレゼントされたおさかなBOOKを読んだりと積極的に海の未来のことを学ぶ姿が印象的でした。
海の未来のために普段から自分でもできること、大人も子どもも意識して実践していけるとよいですね。
事前準備や当日運営サポートにご協力いただきました放課後子ども教室の先生方、そしてお忙しい中丁寧に教えてくださった滝本さん、本当にありがとうございました!
通信の遅延でタイムラグが生じる場面もあった中、辛抱強く待ってくれた子どもたちにも感謝です。