山並みが美しい長野県飯山市に「いのちによりそう、看護師」のプログラムをお届けしました。
3つの小学校から集まった子どもたちは少し緊張気味でしたが、講師・川上貴子先生から「看護師のお仕事、知ってる?看護師さんに注射してもらったこと、あるかな?」と質問されると、「ある!」「点滴してもらったこと、あるよ」と、徐々に声をあげてくれるように。
川上先生は患者さんの家に行く訪問看護師。まず、どのように患者さんと向き合うのか、見せてもらいます。
感染症が流行っている時は、ウイルスから自分の身を守るためにガウンや帽子、手袋、マスク、ゴーグル、靴袋を使います。子どもたちの中から1人前に出てきてもらい、実際に身に付けてもらうことに。
次に、先生が接した患者さんのお話を聞きます。自分で体を動かせない、お話できないなど、症状は様々…。子どもたちはスライドを見ながら真剣に聞いています。
傷の応急手当の説明では身近なラップが使えると知り、「えー!」「へぇー」など驚いている様子。
後半は包帯の巻き方を練習します。「痛くないですか?」と声をかけながら、やさしく、でもゆるくならないように巻くのがポイントです。2人1組になって、さぁ練習スタート!
腕に包帯が負けるようになったら、次は手の指1本1本を包帯で巻く方法を教えてもらいます。5本の指それぞれが動くように巻くのは大変…。「できなーい!」「わからない…」の声があちこちから聞こえてきます。
質問コーナーでは、「一番大変なことは何ですか?」の質問に、「訪問看護は夜中でも早朝でも、呼ばれたら出かけなければいけないので大変です。今のような夏の時期は、汗だくになりながら患者さんをお風呂に入れるのよ」と話がはずみます。
また、「一番大事にしていることは何ですか?」の質問には、「相手の気持ちです。相手の状況を考えて、相手が理解しやすいように語りかけています」と、人と向き合う時に大事にしなければいけないことを教えてくれます。
最後に先生から子どもたちへメッセージを伝えてくれました。「健康に元気に生きていくためには、世の中が平和でなければなりません。そのためには、お友達や家族など、隣の人を大切にするようにしましょう!」
準備や当日のサポートなどご協力いただきました現地団体スタッフの皆さま、川上貴子先生、本当にありがとうございました!