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優しさがいのちを守る/「いのちによりそう、看護師」@栃木

訪問 いのち

3月中旬、ポカポカなお天気の栃木県日光市に、「いのちによりそう、看護師」のプログラムをお届けしてきました。講師をつとめる川上貴子先生は現役の看護師さん。感染症の対応がお忙しい中、日程を調整いただき、ようやく開催することができました。

 

最初に川上先生が「身近な人に、医療のお仕事をしている人はいるかな?」と質問すると、数人の手があがります。「お母さんが看護師」「親戚にいるよ」「お年寄りの介護をしている人もいるよ」と、子どもたちにとっても身近なお仕事のようです。

次の質問は「人間は何歳まで生きると思う?」。みんなが考えていると、「生命線の長さで決まっている!」の答えが飛び出し、会場が笑いに包まれながらも、子ども達は命には限りがあることを知ります。

 

 

「いのちのお話」を聞いた後は、訪問看護のお仕事を学びます。

川上先生が実際に訪問した患者さんとのエピソードや写真を見ながら、訪問看護の仕事をイメージしていきます。

寝たきりでお風呂に入れない人、自分でごはんが食べられない人、お話できない人、耳が聞こえない人…。患者さんの状況に合わせて看護する様子を子ども達に知ってもらいます。

 

 

ここ数年大流行した感染症の対策、抗原検査のやり方も、デモンストレーションで分かりやすく説明してくれました。耳の聞こえない人に検査をする時は手話で伝えるため、ウイルスの形を示す手話が生まれたことも教えてもらいます。

 

 

後半は、いよいよ包帯の巻き方の練習です。まず腕に巻く方法を二人一組で実践します。

先生が見本を見せながら、「ケガをしたところに包帯を巻くので、痛くないですか?と優しく声をかけてあげてね」とアドバイスをもらいます。子どもたちは「巻き方が強くないですか?」「もうすぐ終わりますからね」と声をかけ合って練習します。

 

 

次は手の指一本一本に包帯を巻く方法にチャレンジ!先生の魔法のようなお手本を見て、子ども達は工夫しながら試行錯誤していますが…あっ、成功している子を発見!みんな一生懸命に挑戦し、先生も子ども達の頑張る姿、助け合う姿にビックリ!

 

 

最後は質問タイム。テレビやマンガなどから見聞きした疑問も含めて、いろんな質問が飛び交います。

「患者さんが脱走してしまうことってあるの?」「患者さんがわがままを言ったらどうするの?」と質問すると、「患者さんはみんなわがまま。体のどこかが悪いからわがままになってしまうの。病気がわがままにしてしまうんだね」と、先生の答えを聞きながら、“老い”や“いのち”について子どもたちなりに一生懸命考えている様子がうかがえます。

他にも、「1年間毎日チョコレートを10個食べたらどうなるの?」と、子どもらしい質問も(笑)。「血管がつまって、1年も生きられないかもしれないね。でも、その前にチョコレートを食べることに飽きちゃうよ」と答えながら、健康な体でいるためには、毎日体に良い食べ物を食べましょう!と、先生から優しいアドバイスも。

「ドクターヘリで内臓を運ぶ時は看護師が付いて行くのですか?」「包帯の巻き方は、お母さんの説明より分かりやすかった!」と、子ども達からの質問や感想が止まりません!

 

 

最後に、川上先生から子ども達へメッセージ。「みんなが元気に生きているのは、奇跡のようなこと。今日のプログラムを通していのちや体の大切さが伝わったかなと思います。自分自身や、家族、友達の体を大切にしてくださいね。」と語りかけてくれました。

 

 

準備や当日のサポートなどご協力いただきました現地団体スタッフの皆さま、川上貴子先生、本当にありがとうございました!

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